《新型コロナ》いばらきアマビエちゃん 接触メール普及に力 事業者の登録課題
新型コロナウイルス対策の“鍵”として、茨城県は、感染者と接触した可能性がある人にメールで通知する本県独自のシステム「いばらきアマビエちゃん」の普及促進に全力を挙げている。市中感染の芽の摘み取りや経済活動の支援が狙いだが、周知が進まず、登録や利用が伸び悩んでいるのが現状。そのため、県は27日、職員らによるキャラバン隊を発足。県内各地の商店街などに繰り出し、飲食店などに戸別訪問して登録を呼び掛ける活動をスタートした。
■キャラバン
県内出先機関を含めた県職員でつくるキャラバン隊の隊員は計72人。活動初日は、水戸、日立、土浦、つくば、古河、神栖の6市の中心市街地の商店街や駅周辺を2人一組で歩き、啓発チラシを配りながら、登録による市中感染抑制への効果や事業者へのメリット、事業者登録や利用者登録の方法について説明した。
水戸市内では県庁周辺も巡回。ランチタイムに向け準備していた同市笠原町の飲食店「みんなの台所 我流食堂」の桜井浩美さん(54)は「アマビエちゃんは知っていたが登録していなかった。安心してお客さんに食事を楽しんでもらうためぜひ登録したい。コロナで売り上げに影響があったが、早く元に戻ってほしい」と効果に期待した。
登録済みの同所、「中国料理 景山市町村会館支店」では、客の多くがシステムを利用しているといい、西野清美マネジャー(59)は「入り口だけでなく、各テーブルでQRコードの掲示を行うなどしてさらに利用を広めたい」と前向きに語った。
■お墨付き
県の運用開始から約1カ月たつが、利用はまだ低調で、事業者の登録促進が課題となっている。県によると、27日正午現在、同システム登録数は6252事業者で、利用も延べ2万3461件にとどまる。
事業者登録を促そうと、県は登録により、安全対策済みの事業者としてPRできるメリットを強調する。
登録に際しては、新型コロナに関する安全対策のチェックも行われ、“安心店”のお墨付きとなる感染防止対策宣誓書を発行。さらに希望すれば、県ホームページで登録店として公表することも可能とした。
大井川和彦知事も17日、県内市町村長を県庁に集め「普及できるかが本県の鍵。登録を徹底させてほしい」と協力を呼び掛けた。
県は、キャラバン隊の活動を8月7日まで実施する予定。ほかにも、「いばキラTV」によるPRや、県宿泊促進事業(いばらき応援割)などの事業者向け支援策の条件に同システム登録を必須項目として設定するなど、あの手この手で普及促進に取り組む。
★「いばらきアマビエちゃん」
県が新型コロナウイルス対策として6月末に運用開始した独自システム。店舗やイベント会場に掲示したQRコードを携帯端末で読み取ってメールアドレスを任意で登録させ、後日、感染者が出た場合、同日に同施設を利用した人にメールで注意喚起する。メールでは感染者との接触の可能性を知らせ、帰国者・接触相談センターなどへの相談を呼び掛ける。
■キャラバン
県内出先機関を含めた県職員でつくるキャラバン隊の隊員は計72人。活動初日は、水戸、日立、土浦、つくば、古河、神栖の6市の中心市街地の商店街や駅周辺を2人一組で歩き、啓発チラシを配りながら、登録による市中感染抑制への効果や事業者へのメリット、事業者登録や利用者登録の方法について説明した。
水戸市内では県庁周辺も巡回。ランチタイムに向け準備していた同市笠原町の飲食店「みんなの台所 我流食堂」の桜井浩美さん(54)は「アマビエちゃんは知っていたが登録していなかった。安心してお客さんに食事を楽しんでもらうためぜひ登録したい。コロナで売り上げに影響があったが、早く元に戻ってほしい」と効果に期待した。
登録済みの同所、「中国料理 景山市町村会館支店」では、客の多くがシステムを利用しているといい、西野清美マネジャー(59)は「入り口だけでなく、各テーブルでQRコードの掲示を行うなどしてさらに利用を広めたい」と前向きに語った。
■お墨付き
県の運用開始から約1カ月たつが、利用はまだ低調で、事業者の登録促進が課題となっている。県によると、27日正午現在、同システム登録数は6252事業者で、利用も延べ2万3461件にとどまる。
事業者登録を促そうと、県は登録により、安全対策済みの事業者としてPRできるメリットを強調する。
登録に際しては、新型コロナに関する安全対策のチェックも行われ、“安心店”のお墨付きとなる感染防止対策宣誓書を発行。さらに希望すれば、県ホームページで登録店として公表することも可能とした。
大井川和彦知事も17日、県内市町村長を県庁に集め「普及できるかが本県の鍵。登録を徹底させてほしい」と協力を呼び掛けた。
県は、キャラバン隊の活動を8月7日まで実施する予定。ほかにも、「いばキラTV」によるPRや、県宿泊促進事業(いばらき応援割)などの事業者向け支援策の条件に同システム登録を必須項目として設定するなど、あの手この手で普及促進に取り組む。
★「いばらきアマビエちゃん」
県が新型コロナウイルス対策として6月末に運用開始した独自システム。店舗やイベント会場に掲示したQRコードを携帯端末で読み取ってメールアドレスを任意で登録させ、後日、感染者が出た場合、同日に同施設を利用した人にメールで注意喚起する。メールでは感染者との接触の可能性を知らせ、帰国者・接触相談センターなどへの相談を呼び掛ける。