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子どもの保育断られる 水戸済生会病院、コロナ院内感染 職員らに風評被害

水戸市と合同で記者会見する水戸済生会総合病院の生沢義輔院長=同市笠原町の市保健所
水戸市と合同で記者会見する水戸済生会総合病院の生沢義輔院長=同市笠原町の市保健所


患者3人と医師1人の新型コロナウイルス感染が13日までに確認された水戸済生会総合病院(水戸市双葉台)は、感染者の濃厚接触者ではないスタッフが、子どもの学童保育や保育所の受け入れを断られ、配偶者が職場から出勤停止を命じられるなど、職員や家族に計10件を超える風評被害があったと明らかにした。生沢義輔院長は「社会全体で(対応を)考えていただきたい」としている。

同病院によると、現在、子どもの受け入れは、病院の保育所やお盆休みの家族が引き受けており、運営に影響は出ていない。

病院が12日に訴えたのを受け、市幼児教育課は13日午後、市内の認可保育所や幼稚園など113カ所の施設長に対し、新型コロナ対応の通知と併せ風評被害を生じさせないよう理解と協力を求めた。高橋靖水戸市長もツイッターで「医療従事者に心ない言葉が浴びせられており(中略)誹謗(ひぼう)中傷、差別等につながる言動は絶対にやめてください」と呼び掛けた。

同日、市との合同記者会見で生沢院長は「かなり対応を改善いただいた。職員が子どもたちを安心して預けられる場所を取り上げられてしまえば、勤務は成り立たない」と話した。同病院関連では13日までに計173件を検査し、うち4人の陽性を確認している。濃厚接触者の検査はほぼ終えたという。

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