2020年8月28日(金)

茨城県立2高校、専科に改編 23年度から 友部→IT、つくば工科→科学

定例会見で高校改編を発表する大井川和彦知事=県庁
定例会見で高校改編を発表する大井川和彦知事=県庁

茨城県立高校改革の一環で、大井川和彦知事は27日、全日制普通科の県立友部高(笠間市)を昼間2部制のIT(情報技術)専科に、工学系4学科で構成する同つくば工科高(つくば市)をサイエンス専科に改編すると発表した。両校の新学科は2023年度からスタート。県教委によると、公立高のIT専科は全国初、サイエンス専科は東京都に次ぐ設置になる見込み。大井川知事は定例会見で、ITや科学技術を担う人材について「大学受験中心の普通科だけでは育たない」とし、専門性の高い両校からの輩出に期待を寄せた。

改編は、魅力ある学校づくりなどを掲げる県教委の県立高校改革プランのうち、25日に策定された「実施プランI期第2部」(21〜23年度)に盛り込まれた。ほかに、県立石下紫峰高(常総市)、同結城一高(結城市)で外国人生徒のサポート体制を強化する。

友部は普通科3学級(定員120人)からIT科2学級(同80人)に改編する。学習と起業の両立など多様な学び方ができるよう、午前と午後の部に分けた昼間2部制を導入。システム開発、ウェブデザインにつながる多様な専門科目を設置し、高校生発ベンチャーの創設も目指す。

つくば工科は工学系学科4学級(同160人)から科学技術科6学級(同240人)に改編。1年生から理科3分野と数学、工業情報数理を学ぶなど早期に基礎知識を習得し、人工知能(AI)分野につながるカリキュラムを展開する。

両校とも茨城大、筑波大や国、県の研究機関、先端企業などと幅広く連携。大規模改編のため、校名変更も検討する。既存学科の募集は友部が21年度入学、つくば工科が22年度入学までとする計画。

近年の志願倍率は、友部が0・5倍前後、つくば工科は全学科合わせて1倍前後。県教委が18年度、県内の中学3年生を対象に実施した「あったら良い学科・コース」のアンケート(選択式)で「IT系」との回答が最多だったことや、つくば工科が科学技術の拠点であるつくば市に位置することなども踏まえ、大幅な改編へかじを切った。

このほか、石下紫峰、結城一は、外国人生徒への日本語能力に応じた習熟度別授業、学校生活の相談や保護者対応などを行うコーディネーターの配置といった支援体制を構築。国語、数学、英語の3教科で受験できる「外国人生徒の特例選抜枠」の定員を増やす。スタートは22年度の予定。

両校の所在地域には外国人が多く居住し、それぞれ全学年計40〜50人の外国人生徒が在籍している。

実施プランI期第1部(20〜22年度)では、県立高10校の中高一貫教育校への改編が盛り込まれ、うち5校が開校した。

【県立高校改革プラン 実施プランI期第2部の概要】
・友部 普通科3学級を「IT科」2学級に改編。午前、午後の2部制導入。システム開発やウェブデザインにつながる多様な専門科目を設置
・つくば工科 工学系4学科4学級を「科学技術科」6学級に改編。AI分野につながるカリキュラムを展開。1年生から理科3分野などを学ぶ
・石下紫峰、結城一 外国人生徒の日本語能力に応じた習熟度別授業。学校生活の相談などに応じるコーディネーター配置。特例入学者選抜の枠拡充



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