2020年10月2日(金)

ひたち・えきピアノ実行委員会の佐々木会長 憩いの場 再開に感動

ひたち・えきピアノ実行委員会会長 佐々木早苗(ささきさなえ)さん(63)
ひたち・えきピアノ実行委員会会長 佐々木早苗(ささきさなえ)さん(63)

ガラス張りのJR日立駅自由通路に、ショパンの切ないピアノ曲が響く。

「再開できてうれしい。涙が出るくらい…」

2年ほど前から、海が見えるこの場所にピアノを置きたいとの願いを抱き、口に出してきたのはひたち・えきピアノ実行委員会の佐々木早苗(ささきさなえ)会長(63)。

女性団体や子育て支援団体の仲間と思いを共有し、ピアノ提供の申し出があったことから、全国から選手などが日立市を訪れる茨城国体を前にした昨年9月、実現にこぎ着けた。

誰でも自由に弾ける駅ピアノを通して「市民が憩いや癒やしを得る場所にする」ことが目標だ。

半年間、駅利用者や愛好家をはじめ、母親の膝に抱かれた幼い子どもが鍵盤に触れ、ピアノの音色を体感することにも利用されてきた。

だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月末に休止を余儀なくされる。

この間も備え付けの伝言ノートには再開を待ち望む声がいくつも寄せられた。

実行委員会のメンバー5人は話し合いを重ねた。9月に入って感染者数がやや落ち着きをみせ、消毒の徹底を前提に、7カ月ぶりにピアノの再開に踏み切った。

父親の転勤に伴い幼少時に日立市にやって来て約60年。PTAや女性団体などさまざまな活動に関わってきた。

1年前のオープニングの際は鳥肌が立つほど感激した。「このために今まで活動してきたんだなと感じた」

駅は人と人とが行き交う空間だけに、駅ピアノをきっかけに新たな交流が生まれるのが望みだ。

自らもピアノの練習に取り組む。「いつになるか分からないが、1曲くらいは弾けるようになりたい」。柔らかな笑顔をみせた。



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