2020年10月18日(日)

静岡の保育園から250キロ、風船が届いた縁 笠間の持丸さん、園児と交流 特産のクリ贈る

ゆでたクリを味わう園児たち=静岡県長泉町下長窪の長窪保育園(静岡新聞社提供)
ゆでたクリを味わう園児たち=静岡県長泉町下長窪の長窪保育園(静岡新聞社提供)

富士山の裾野の保育園を飛び立った風船が笠間市のクリ畑に届いた縁で、風船を見つけた農家の男性と園児たちとの間で絆が育まれている。同市の農業、持丸正美さん(69)は1日、自宅近くのクリ畑で破れた状態の風船を発見。風船には静岡県にある保育園名と電話番号が記され、持丸さんはすぐに連絡。保育園からは園児たちの感謝の手紙と絵が寄せられ、縁を感じた持丸さんはお礼に収穫したクリを贈った。その後、園児たちはクリむきを体験し、16日にはゆでたクリを喜んで食べるなど、約250キロ離れた「笠間の優しいおじさん」に思いをはせている。

風船を飛ばしたのは、静岡県長泉町の長窪保育園の園児たち。コロナ禍で保育園の行事が相次いで中止となり、9月27日の運動会も規模を縮小して開催。それでも、思い出を残そうと、年長児25人による障害物競走のフィナーレで、園舎屋上から約100個の紅白の風船を大空に放った。

風船の一つは、同町から北東へ約250キロ離れた笠間市安居のクリ畑にたどり着いた。持丸さんは1日、自宅近くのこのクリ畑を訪れた際、草むらの中に破れた赤い風船を発見。風船のひもには名刺大の紙が結び付けられ、保育園名と電話番号と共に、「ふうせんをとばしました。おへんじをください」などとメッセージが書かれていた。

持丸さんはすぐ保育園に連絡。電話を受けた保育士の廣瀬久美子さん(61)は、風船が遠く茨城まで届いたことに驚き、自身も鉾田市の出身で持丸さんの茨城なまりの声に郷愁を感じた。保育園は、持丸さんに感謝の気持ちを伝えようと園児たちの絵と手紙を贈った。

保育園から便りを受け取った持丸さんは、お返しに収穫したクリ約6キロと枝付きのクリのイガなどをプレゼント。その後、保育園で園児たちは「笠間の持丸さんのクリ」と親しんでクリむきに挑戦したり、16日にはゆでたクリを喜んで味わったりした。

廣瀬さんは「風船が茨城まで届き、優しい持丸さんに見つけてもらえてよかった」と声を弾ませ、持丸さんは「電話に出た廣瀬さんが茨城出身だったことに深い縁を感じた。細く長く交流を続けたい」と意欲を語った。

保育園児たちから寄せられた絵と手紙を手にする持丸正美さん=笠間市安居の自宅
保育園児たちから寄せられた絵と手紙を手にする持丸正美さん=笠間市安居の自宅


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