2020年10月20日(火)

サンマ不漁 見通し困難 昨年の茨城県内 過去10年で最少

今年も不漁が続くサンマ=2019年12月、ひたちなか市の那珂湊漁港
今年も不漁が続くサンマ=2019年12月、ひたちなか市の那珂湊漁港

今年もサンマが不漁だ。過去最低だった昨年よりも厳しい水揚げが続く中、水産研究・教育機構は今年の国内サンマ来遊量が昨年を下回ると予測。茨城県水産試験場の調べでは、昨年の県内水揚げ量は那珂湊漁港の5トンと過去10年間で最も少なく、初水揚げがあったのも同漁港で最も遅いとみられる12月2日だった。県内はこれから水揚げが期待されるが、例年サンマは変動が大きく、時期や量の見通しが立ちにくい状況だ。

漁業情報サービスセンター(東京)によると、8〜9月の2カ月間の国内漁獲量は昨年同期の約3割と低水準。16日現在、水揚げされたサンマの平均価格は1キロ当たり700円で高止まりという。ただ、同センターの担当者は「10月に入り、量は少ないものの(水揚げ量は)上向いてきている」と話す。

サンマの群れは、海水温が低くなるにつれて北海道から宮城県沖、本県沖の常磐海域へと南下する。今年は9月の水温が暖かかった影響で、南下する時期が例年より少し遅れている。常磐海域のサンマの群れは11月上旬以降の見込みだ。

県内ではサンマ漁を行ってきた船が2014年に廃業し、主に他県の船が県内漁港に水揚げする傾向にある。県漁政課の担当者は「他県の船がどこで水揚げをするかによるため、近年は漁場が本県に近づかないとなかなか揚がらない」とする。

全国さんま棒受網漁業協同組合によると、昨年の全国のサンマ水揚げ量は4万517トンで、記録の残る中で最低とされてきた1969年を下回った。近年の漁獲の低迷は外国船による乱獲が一因と指摘され、海洋環境の変化も影響しているとみられている。



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