2020年10月21日(水)

脱アレルゲンのカップ麺 ヤマダイ、充実強化 卵と乳成分不使用 「家族で同じ物を」

「卵」「乳成分」不使用となったカップ麺の一つ「凄麺 京都背脂醤油味」
「卵」「乳成分」不使用となったカップ麺の一つ「凄麺 京都背脂醤油味」

即席麺製造のヤマダイ(八千代町、大久保慶一社長)はカップ麺のラインアップにアレルギーを起こしやすいとされる特定原材料の卵と乳成分のアレルゲンを不使用にした商品を充実させる取り組みを強化する。これまでに30種類超の商品を登場させるなど即席麺メーカーとしては全国的にも珍しい試みだ。食物アレルギーなどに対する消費者の悩み解消が狙いで、アレルギーのあるなしにかかわらず「家族で同じ物を食べたい」といった需要に積極的に応えていく。

9月には卵や乳成分不使用に切り替えたカップ麺11商品の生産を始めた。卵と乳成分を不使用にしたのは「横浜とんこつ家」や「京都背脂醤油(しょうゆ)味」「富山ブラック」「新潟背脂醤油ラーメン」「和歌山中華そば」「青森煮干中華そば」「熟炊き博多とんこつ」「魚介豚骨の逸品」の「凄麺(すごめん)」シリーズの8商品。さらに、「大盛八王子ラーメン」や「横浜家系豚骨醤油ラーメン」「下町の来々軒中華そば」の「ニュータッチ」シリーズの3商品が加わった。

同社では2013年、ノンフライ麺から卵のアレルゲンを除去した。卵は麺の食感をよりつるつるさせるため使用することが多いが、独自の製造技術を開発し、食感の改良と卵の除去を両立させた。「初めて安心して食べられるカップ麺に出合った」「食物アレルギーの子供が安心して食べられた」といった声が数多く寄せられていたという。

15年には動物性食材を使用しないカップ麺の発売を開始。現在は「ヴィーガンヌードル」シリーズとしてラインアップを拡充している。肉や魚だけでなく、卵や乳製品なども摂取しないビーガン(完全菜食主義者)向けに開発した同シリーズは反響を呼んでいる。

19年にはフライ麺でも卵のアレルゲン除去を開始。今年9月からは原材料の確保と流通網が整い、卵と乳成分を除いたカップ麺を商品としてさらに拡充して出せる体制をつくり上げた。同社は「幅広いお客さまに安心して召し上がりいただきたい。楽しみにしているという声や、すごい問い合わせを頂いている。今後も引き続き取り組んでいき、さらにお客さまの選択肢を広げていきたい」としている。

日本即席食品工業協会によると、多くの即席麺で卵、乳成分を使用しているのが現状という。業界全体の約80%を占める日本農林規格(JAS)マークの付いた製品を作る工場では「ソバ」や「卵」などのアレルゲン混入防止のために原材料の計量場所を分けるなどの対策を徹底している。

しかし食物アレルギーへの取り組みとして卵、乳成分を不使用にしている事業者は「ヤマダイのほかは把握していない」(同協会)。ただし、アレルゲン表示が義務化されていることから今後、「各社がアレルギーに配慮した商品を開発していくのでは。食物アレルギーを持つ方の選択肢は広がる可能性はある」(同)としている。



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