2020年10月25日(日)

りんりんロードや偕楽園 誘客推進へ新手法 VR活用光の演出 屋外4催し、茨城県が支援

バーチャルサイクリングを楽しむ参加者=土浦市有明町
バーチャルサイクリングを楽しむ参加者=土浦市有明町

新型コロナウイルス感染症の影響で観光需要が落ち込む中、自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」や「偕楽園」(水戸市)など地域資源を活用した屋外型イベントが茨城県内4地域で相次ぎ繰り広げられる。コロナ禍における茨城県内誘客を目指して県が後押しするイベントで、感染症対策を講じた新たなモデルとして今後、その手法を広く波及させていく方針だ。

■自転車に着目
11月末までの約2カ月半、自転車を活用したイベントを開催しているJR土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」。つくば霞ケ浦りんりんロードを活用した観光周遊やオンライン走行など複合的な催しで、県内外から愛好家らを集めている。

催しは、サイクルツーリズム機運の高まりや新型コロナで移動ツールとしても見直され始めた自転車に着目。担当するアトレの黒田桃代さんは「バーチャルイベントなども組み合わせ、極力密集を避けている」とアピールする。

りんりんロード周辺では、人気アニメ「弱虫ペダル」と連携したデジタルスタンプラリーを行い、同ビルを起点に予科練平和記念館(阿見町)や牛久大仏(牛久市)などの周遊を促す。また、同ビル内に設けた室内用ロードバイクとモニターで、霞ケ浦湖岸や筑波山、筑波鉄道廃線跡の各コースを楽しめるバーチャルサイクリングも人気だ。

バーチャルサイクリングを楽しんだ都内在住の鈴木紗穂さん(35)は「実写映像なので、本当に自転車に乗っているような臨場感がある。実際のコースも走りたい」と感想を述べた。

■音や映像も
県は本年度、「いばらき観光誘客推進事業」として、来年3月までに開催される感染対策を講じた屋外型イベントの支援を決めた。4事業に対し各1億円を補助し、観光誘客を後押ししている。

年内では12月に鹿嶋市の県立カシマサッカースタジアムや鹿島神宮を舞台に、仮想現実(VR)などを活用したスポーツ体験、eスポーツ、光のアートなどを行う。来年3月下旬には、笠間芸術の森公園(笠間市)に来春開園するスケートパークを活用し、東京五輪種目のBMXやスケートボード体験、音や映像を駆使したプロによるデモンストレーションなどを行う。

また、来年2、3月の水戸の梅まつり期間中には偕楽園を会場に、アート集団「チームラボ」(東京)によるプロジェクションマッピングやライトアップなどのデジタルアートを実施。主催する茨城放送(水戸市)の鬼沢武文さんは「幅広い年代層に楽しんでもらえるイベント。次年度以降も継続していける事業に育てたい」と話す。

■厳しさ今も
新型コロナの影響により県内の観光産業は今年3月以降、厳しい環境が続いている。

県観光物産課によると、今年上半期(1〜6月)の観光入込客数は前年同期比41・3%減の1812万3千人で、新型コロナの感染が広がった4、5月を中心に大幅な客足の減少が目立った。政府の観光支援事業「Go To トラベル」などに伴い回復傾向にあるものの、足元では「前年の水準にはまだ至っていない」(同課)状況にある。

このため、県は感染対策を講じた魅力ある誘客イベントをモデルとして位置付け、今後、各地域での開催を促す。同課は「新たな集客コンテンツとして、手法などを広げていきたい」としている。



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