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土浦市、全国花火の代替続々 今夜1200発 企画や仲介、業者支援

土浦市の応援企画で打ち上げた花火=10月2日、同市中村西根の乙戸沼公園
土浦市の応援企画で打ち上げた花火=10月2日、同市中村西根の乙戸沼公園


土浦市は、新型コロナウイルスの影響で中止となった土浦全国花火競技大会の代替として、業者と希望者を市が仲介する「マッチング花火」や、市による花火師応援企画に取り組んでいる。12月には「オンライン審査大会」を初めて開く。市は「気軽にいつでも花火を上げられることをPRしたい」として、コロナ禍で苦境にある花火業者の経営を支え、技術の維持を図る。

業者応援花火の一環で市は3日午後6時半から、市制80周年に合わせて10号玉やスターマインなど1200発を打ち上げる。場所は非公開。市はこれまでに、9、10月の2回開催していた。

マッチング花火は、夜の遊覧船からの鑑賞ツアーなどこれまでに3回あった。市外でもつくば市で3千発を打ち上げるなど、応援の動きが広がる。市は結婚記念日やプロポーズ、企業のPRといったさまざまな場面での気軽な打ち上げを促す。費用は75発で25万円程度という。

オンライン花火競技大会は12月7〜20日、動画投稿サイトのYouTube(ユーチューブ)で配信する。11月3日の応援花火で打ち上げた分を録画し配信するなど、52作品を公開する。土浦全国花火競技大会に例年参加している52業者が対象。全国大会の審査員のほか、動画視聴者も1人1回投票できる。市によると一般審査は初めての試みで、各部門の上位者に賞金も用意する。

例年70万人が集まる全国大会は今年11月の開催予定だったが、新型コロナの感染対策が難しいとの理由で中止になった。市花火対策室によると、今夏以降の大会中止のあおりで、売り上げ9割減の業者もいるという。日本経済研究所の試算では、花火大会中止を巡る経済損失は全国で5千億円を超える。

同室の飯村甚室長は「大会を支えてくれるのは花火師。いつでもどこでも花火が上がっているという状況にできればいい。オンラインを含めた新たな企画で、来年につながるアピールをしていきたい」と話した。

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