2020年11月6日(金)

茨城⇔東京 直産の味、画面で 県アンテナショップ、オンラインPR定着

生産者が柿園からPRしたオンラインイベント=3日、東京・銀座の「IBARAKI sense」
生産者が柿園からPRしたオンラインイベント=3日、東京・銀座の「IBARAKI sense」

東京・銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」で、店と農園をインターネットでつなぎ、生産者が農産物をPRするオンラインイベントが定着しつつある。もともとは新型コロナウイルス対策を念頭に企画されたが、収穫直前の作物を画面越しに見てもらうことで、生産現場への理解が深まり、消費者との新たなコミュニケーションツールにもなりそうだ。

3日、同店のモニターには100キロ以上離れた常陸太田市内の柿園が映されていた。特産品の種なし柿「常陸(ひたち)柿匠(かきしょう) 星霜柿(ほししもがき)」を生産者がPRするオンラインイベントで、20分間のPRを2回実施した。

JA常陸・太田地区柿部会の担当者が栽培方法などを紹介。柿を一つずつ袋で包んだ上でアルコールによって渋を抜く「樹上脱渋」と呼ばれる技法や、高品質で大玉のみを厳選していることを伝えた。画面越しにやりとりした買い物客からは「購入する際の選び方のポイント」「旬の期間」などの質問が飛んだ。

客の都内在住、鈴木ユキさん(65)は「生産者の顔が見えて、時間をかけて作ったのが実感できる。農園を見ることで興味が広まる」と話し、柿1個を購入した。

同部会長の山本健次さん(70)は「店頭のものだけでなく、木になっている柿を見て感動してもらえたと思う」と柿園の様子を配信でき、満足そうな様子だった。

同店でのオンラインイベントは、9月12日の同市産ブドウのPR、同17日の「オンラインブドウ狩り」に続き、今回で3回目。

例年は県内各地の生産者らが上京して、店頭で旬の産品の試食会などを開き、首都圏の消費者のニーズをつかんでいた。だがコロナ禍で本県と東京の往来の自粛が要請されるなどし、開催が難しくなった。

そこで、県が代替方法としてオンライン形式のイベントを考案した。星霜柿についても毎年、店舗でイベントを開いてきた。山本さんはオンラインについて「繁忙期に東京へ行き来する必要がなくなり、便利だ」と手軽さも感じている。

県東京渉外局の担当者は「収穫の過程を見られることで、手間のかけ方や品質のこだわりを知ってもらえることが、リモートの付加価値になる」と期待する。今後はPRイベントについて「店舗かオンラインのどちらでもできる形を取りたい」と述べた。



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