2020年11月6日(金)

巨大な堀に驚き 常陸太田市教委、太田城跡で説明会

太田城跡を見学する参加者=常陸太田市栄町
太田城跡を見学する参加者=常陸太田市栄町

常陸太田市教育委員会は10月30日から今月2日まで、同市栄町の太田城跡の第2次調査終了に伴う現地説明会を開いた。近世の絵図にない堀跡が見つかり、遺物も多数出土して今後の研究材料となる。参加者は堀の大きさに驚き、地域の歴史に関心を寄せていた。

太田城は藤原通延が1109年に築いたと伝えられている。佐竹氏3代隆義が馬坂城から太田城に居城を移し、佐竹氏20代義宣が1591年に水戸城に移るまでの約460年間、豊臣政権下では約54万石を有する戦国大名となった佐竹氏の本拠を置いた城になる。

調査した同城跡は元日本たばこ産業跡地。城は鯨ケ丘全域にわたる総構を持ち、市立太田小学校校舎近くを本郭とした土塁と堀で囲んだ連郭式城郭。馬の背状の台地を空堀で分断し、二郭、三郭、北郭が設けられている。昨年の第1次調査に続き、第2次調査が今年6月から行われていた。

説明会は新型コロナウイルス感染症対策などで分散させ、見学する機会を増やそうと4日間に計16回開き、市内外から計約240人が参加。現地では市文化課職員や発掘調査の担当者が出土品などを紹介し、各堀を案内した。

成果については、三郭と推測されていた場所を二つに分ける、絵図には描かれていない大規模な堀の存在を確認。調査で判明した堀跡は5条で、15〜16世紀と考えられるという。堀跡以外の土杭からも15〜16世紀頃のカワラケ(皿)が出土し、中〜大サイズが比較的多く見られた。

現地は近く埋め戻しされ、土地の活用方法や、太田城址の次世代への継承方法などが検討されていく。文化課の山口憲一さんは「貴重な発見も多く、堀の大きさ、深さを直に見てもらい、戦国大名佐竹氏のすごさを感じてもらえたのでは」と話した。



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