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斉昭の人柄、事業紹介 茨城県立歴史館・企画展 偕楽園図や直筆書も

県立歴史館で開催中の企画展「徳川斉昭と弘道館・偕楽園」で展示されている偕楽園図=水戸市緑町
県立歴史館で開催中の企画展「徳川斉昭と弘道館・偕楽園」で展示されている偕楽園図=水戸市緑町


弘道館と偕楽園を徳川斉昭と共に紹介する企画展「徳川斉昭と弘道館・偕楽園」が15日、水戸市緑町の茨城県立歴史館で開幕した。関係史料約60点を展示、弘道館と偕楽園について創設者の水戸藩第9代藩主・徳川斉昭と共に紹介している。来年1月31日まで。

目玉は、斉昭が構想した偕楽園の姿を描いた「偕楽園図」や、斉昭の狩りの様子を描いた「追鳥狩図屏風(おいとりがりずびょうぶ)」など。中でも「偕楽園図」は縦148センチ×横286.3センチという大作絵図で、偕楽園の四季折々の情景が表現されている。斉昭本人による直筆書も3点展示されている。

同館歴史資料課特任研究員の永井博さん(62)は「斉昭は来年のNHK大河ドラマに登場する。今展の史料などで斉昭の人柄や取り組んだ事業を知ってもらえたら」と話す。

明治時代初期とされる偕楽園の写真も飾られ、千波湖が現在よりも好文亭に近い位置まで広がっていた様子が分かる。弘道館の名簿や学校日記なども並ぶ。

会場を訪れた水戸市の高野勝志さん(80)は「偕楽園図を初めて見た。斉昭は平和な世の中を願い、偕楽園を考えたのかなと思った」と感想を話した。

午前9時半〜午後5時まで。月曜と29日〜1月1日は休館。一般350円、大学生180円、満70歳以上170円、高校生以下無料。今月20、27日と1月3、17、24、31日は同館による展示解説がある。問い合わせは同館(電)029(225)4425

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