2021年1月12日(火)

茨城の地酒飲み比べ会、打ち切りへ 東京・浅草 コロナ影響、苦渋の決断もファンに感謝

茨城の地酒の飲み比べ会で参加者と交流する磯貴太さん(左)=昨年12月9日、東京・浅草
茨城の地酒の飲み比べ会で参加者と交流する磯貴太さん(左)=昨年12月9日、東京・浅草

政府が東京都と埼玉、千葉、神奈川3県への緊急事態宣言を8日に再発令したことを受け、東京・浅草で昨年11月から毎週開いてきた茨城の地酒の飲み比べ会はあと1回を残して打ち切りの方向となった。新型コロナウイルス拡大の影響で、浅草で毎年実施してきた県酒造組合のイベントが今回中止となり、代わりとして続けてきた。苦渋の決断にも、関係者は「茨城の酒を応援してくれるファンの存在が大きかった」と開催できたことに感謝している。

県と県酒造組合による飲み比べ会「いばらき地酒めぐりin浅草」は、笠間市の「磯蔵酒造」が浅草に出店する直売店・日本酒文化専門店「窖(あなぐら)」で行われた。

期間は昨年11月下旬から今年1月13日まで原則毎週水曜日。県内31酒蔵がお薦めする自家1銘柄を2時間飲み放題できる。酒蔵関係者が駆け付け、お酒を解説してくれるのが特徴だ。予約が定員を上回り、急きょ1日2回開かれる日もあるほど好評だった。

茨城県には約40の酒蔵があり、関東地方では最多。ただ、磯蔵酒造蔵主の磯貴太(たかひろ)さん(48)は「茨城には優れた酒蔵があるのにあまり知られていない」と語る。

浅草では2011年から毎年、遊園地「浅草花やしき」などで県酒造組合が地酒イベントを催してきた。千人近く来場するにぎわいで、首都圏でのPRに一役買ったが、節目の第10回となるはずだった今回はコロナで取りやめになった。

最近は「関東信越国税局酒類鑑評会」で県勢が好成績を収めている。入賞率だけを見ると、本年度も含めて茨城は3年連続で全6県のトップ。県内業界が盛り上がりを見せる中、水を差された格好だった。

磯さんは「こういうときこそ宣伝しないわけにはいかない。熱が冷めないうちにやりたかった」と思いを明かす。コロナで各酒蔵も売り上げは減少。「少しでも地域に恩返しをしたい」と自店を会場に貸し、本来のイベントより規模を縮小して開催にこぎ着けた。

宣言再発令で13日の最終回は中止の見込みだ。磯さんは「難しい判断だが、仕方ない」と冷静に受け止める。ここまで続けられてきたことに「感染症対策などいろんな配慮をし、携わってくれた方や茨城の酒を応援してくれるファンに感謝したい」と話した。



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