2021年1月20日(水)

部活動制限も前向く選手と指導者「できる練習を」 平日のみ時間短縮 コロナ拡大で独自緊急事態宣言の茨城

マスク姿で練習する県立石岡一高のウエイトリフティング部=石岡市石岡、菊地克仁撮影
マスク姿で練習する県立石岡一高のウエイトリフティング部=石岡市石岡、菊地克仁撮影

新型コロナウイルス感染拡大による茨城県独自の緊急事態宣言に伴い、感染拡大防止のため、部活動も制限されている。大会や合宿の見送りのほか、練習も平日だけ、自校での90分間の制限を要請されている。それでも、高校生たちは、昨年の緊急事態宣言下での練習ができない時期とは違い、短時間とはいえ活動はできることに感謝し、懸命に前を向く。指導者は感染症対策を取りながらの活動を模索し、「できる練習を選んでやっていくしかない」と語る。

■声出さず
19日、県立石岡一高のウエイトリフティング部は限られた時間の中で練習に励んだ。練習前は検温とアルコール消毒を行い、練習場は窓を開放した。準備運動など負荷の少ない動きのときはマスクを着用したままだった。練習中の掛け声は出さず、室内にはバーベルを床に落とす音が鳴り響いた。

同宣言によって活動時間は従来から1時間短縮された。須加野裕貴主将(2年)は「短い時間でどれだけ満足できるかを意識している」と質を重視。自宅でもできる筋力トレーニングやストレッチなどを省き、練習メニューを絞った。

今月16、17日に開催予定だった関東選抜大会は既に中止。須加野主将は「中止になった分、次の大会への準備期間が延びた」と話した。

■きびきび
水戸市小吹町の野球場では、常磐大高野球部が打撃練習などを行った。海老沢芳雅監督(59)が「あと30分しかないぞ。集中しよう」とマスク越しに指示を送った。部員は練習メニューの合間の時間を削ろうと、きびきびと動いて打席に入った。

同校は県の要請に先駆けて16日から練習時間を短縮し、午後6時に完全下校とした。通常であれば午後7時半まで活動できるが、7時限目を受けるクラスの部員は実質40分間ほどに限られているという。

昨年は春先からコロナ禍で部活動休止の期間があった。選手たちは現状を受け入れている様子で、主将の清水裕成捕手(2年)は「みんなで練習できるだけでもいい時間。春の大会が開催されると信じ、今できることを努力していく」と気丈に語った。

■文化部も
「野球でいえば、ボールに触るなと言われるようなもの」。県立大洗高マーチングバンド部の有国浄光監督(67)は声を落とした。感染拡大で、県教委は管楽器の演奏をしないよう各校に要請している。

同部は管楽器担当の部員が6割。音出しができない代わりに、基礎体力づくりや部員同士の距離を保った隊列練習に重点を置く。「県の指示に従いつつ(活動可能な)ギリギリの線を探っている」と、有国監督は実情を語った。

数々の受賞歴を誇る名門。コロナで大会やイベントが次々と中止され、実力を披露する場は大幅に減り、11日に予定されていた3年生最後の演奏会「ニューイヤーコンサート」は無観客開催となった。

苦渋を味わい続けた上に制約が加わり、新部長の岡部恵太さん(2年)は「(演奏を含む)全体練習ができないのは苦しい」と吐露。それでも「伝統を引き継ぎ、できる範囲で頑張っていきたい」と強調した。

練習でトス打撃に取り組む常磐大高野球部=水戸市小吹町
練習でトス打撃に取り組む常磐大高野球部=水戸市小吹町


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