古河市、21地点でヒ素基準値超 元文化センター建設予定地、売却方針の2区画

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古河市は21日までに、民間企業への売却方針を示している元文化センター建設予定地の商業用保留地3区画(同市西牛谷)のうち、2区画で実施した土壌調査結果を公表した。土壌から検出されたヒ素が水1リットル当たりに溶け出す溶出量は、2区画内207地点の約10%に当たる21地点で環境基準値を超過した。

市によると、調査は昨年8〜12月、古河駅東部土地区画整理事業地内の3区画計5・8ヘクタールのうち、南側の2区画約2ヘクタール内で実施。ヒ素の溶出量の環境基準値は1リットル当たり0・01ミリグラムで、最大値は0・031ミリグラムだった。土壌1キロ当たりのヒ素含有量は全地点で基準値以下だった。

保留地は1996年まで民間企業が廃棄物処分場として利用。2014年の市の調査で土壌環境基準を上回るヒ素が検出された。

今回の調査は売却に当たり、土壌の安全性を示すために実施。先行調査した北側1区画では、ヒ素溶出量が調査地点全体の約38%で環境基準値を超えていた。

このほか、市は北側1区画の土壌調査結果を受けて実施した事業者11社のヒアリング結果を公表。企業側からはスーパーなど商業施設を想定する提案が出される一方、売却条件の文化的機能については「採算が取れない」など懸念する意見が多かった。

また土壌からヒ素を撤去した上での売却や、処理費を市で負担する要望があった。市によると、3区画の売却価格の目安は約25億円で、処理には約50億円がかかるという。

市は今後、2区画の土壌調査結果を事業者側に提供した上で、再度ヒアリングを実施。並行して売却条件を精査し、再公募を来年度に実施したいとしている。

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