2021年2月27日(土)

JRR-3運転再開 原子力機構 学術・産業へ貢献図る 東海

運転再開直前のJRR-3中央制御室内=東海村白方(代表撮影)
運転再開直前のJRR-3中央制御室内=東海村白方(代表撮影)

国の新規制基準に適合し安全対策が施された、日本原子力研究開発機構(原子力機構)原子力科学研究所(茨城県東海村白方)の研究用原子炉「JRR-3」が26日、運転を再開した。定期事業者検査の最終検査を同日実施し、出力に伴う数値などの異常がないことを確認。約10年3カ月ぶりの運転に至った。原子力機構は停止前と同様、学術・産業利用での貢献を図っていく。

JRR-3は2010年11月からの定期検査で運転を停止。翌11年3月に東京電力福島第1原発事故が発生し、教訓を踏まえ強化された新規制基準への対応を進めた。18年11月に同基準への適合が認められ、その後、地震や火山噴火、火災、事故などに対応した安全対策工事に着手。今年1月中に完了し、使用前検査も同時期に終えた。

1962年に初の国産原子炉として臨界したJRR-3は、大規模改造を経て最大熱出力2万キロワット。中性子ビームや中性子照射などによる実験で、停止前は1日当たり100人以上の研究者や学生が使用。エンジンの低燃費化、タンパク質の構造解析、がん治療用器具開発など多岐にわたる研究に活用された。

6月に本格利用を再開する予定で、今後は小惑星探査機「はやぶさ2」が採取した試料の分析にも用いられる見通し。

同研究所の大井川宏之所長は「フル活用して学術にも産業利用にも貢献したい。動かすのは人なので、運転員の力量をしっかり確保して臨む」と語った。



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