2021年3月5日(金)

「1年は風呂で泣いていた」農家に嫁いだ女性、現状語る ほこた塾

鉾田メロンについて語る農家の石田かおりさん(奥左)と方波見裕美さん(奥右)=鉾田市鉾田
鉾田メロンについて語る農家の石田かおりさん(奥左)と方波見裕美さん(奥右)=鉾田市鉾田

■メロン生産、増収期待 「おいしい」が励みに
まちづくりの担い手を育成する「ほこた塾」(雑賀美丘塾長)の第6回基本講座が2月24日、鉾田市鉾田の市福祉事務所で開かれた。市内のメロン農家に嫁いだ「女将(おかみ)」と「若女将」の2人が登壇し、「女性パワー全開!『私たちも言いたい』鉾田メロンの現状と将来」と題し、対談形式で語った。

登壇したのは、石田かおりさん(61)と方波見裕美さん(42)。石田さんは大洗町出身で、元は小学校の教員をしていた。20年前にメロン作りを手伝うため退職したが、予想以上の大変さに「1年は風呂で泣いていた」と明かした。

方波見さんは同市出身で、20年前に農家に嫁いだ。子育てが一段落した10年前から、本格的に手伝うことになり「地味な仕事が好きだったので、すんなり入れた」と振り返る。

近年は市場への出荷だけでなく、石田さんはネット販売、方波見さんは直売所での販売をしている。消費者の評判をじかに聞くことができ「『おいしい』と言われると励みになる」と声をそろえた。メロン栽培は難しく、本格化する春先から夏にかけては、ハウスの温度管理に気をもむ日々が続く。方波見さんは「畑に定植すると休みがなくなる」と言い、石田さんは「美容室に髪を切りにも行けない」とこぼした。

約半年の拘束と、重労働の割に収入が見合ってないと2人は感じており、メロン農家の数も年々減少している現状がある。鉾田のメロンは生産量、品質ともに全国トップクラスなのを踏まえ、石田さんは「20年前から値段が変わっていないので、もう少し高くしてもいいのでは」と強調。方波見さんは「プレミア感のあるメロンを販売して宣伝効果を高めれば、価格の底上げにつながるのでは」と提案した。

講座には約20人の塾生などが参加。メロン農家の苦労を知り「優秀なメロンが安いのはおかしい」「日本一のメロンをもっと全国に知られるべき」などと感想を述べた。



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