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ゼロ戦組み立て完了 筑西

クレーンでつり上げられ、展示台に設置される零式艦上戦闘機=筑西市徳持
クレーンでつり上げられ、展示台に設置される零式艦上戦闘機=筑西市徳持


一般公開に向けて茨城県筑西市「ザ・ヒロサワ・シティ」に搬入された国立科学博物館所有の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が29日、格納庫内に用意された円形の展示台(直径約8メートル)上に設置され、組み立て作業を完了した。先に搬入された戦後初の国産旅客機「YS11」と共に、年内に開館予定の「科博廣澤航空博物館」の主要な展示物となる。

同機は戦後、ラバウル北西のニューブリテン島ランパート岬沖で、水中に沈んだ状態で発見され、回収された。日本軍の航空基地があったラバウルで、破損した複数機を組み合わせ、偵察機に改造された機体と考えられている。航空母艦搭載用の零式艦上戦闘機21型をベースに、97式艦上攻撃機の座席部分を継ぎ合わせ、複座に変えられている。昨年7月まで上野本館で展示されていた。

組み立ては同所に搬入された18日から開始。墜落場所の海底の砂が胴体内に残されていることも、今回の作業で明らかになった。

国立科学博物館産業技術史資料情報センター長の鈴木一義さんは「展示できたのは感無量」とし、「ゼロ戦、YS11を含めた日本の航空技術の発展が、多くの人に分かっていただける展示にしたい」と話した。

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