次の記事:茨城44人感染 古河の事業所クラスター拡大

茨城県立高入試 採点ミス、2年で1000件迫る 受検者「努力踏みにじる」 不信や見直し求める声

昨春入試などの採点ミスが判明し謝罪する小泉元伸教育長(中央)ら県教委幹部=県庁
昨春入試などの採点ミスが判明し謝罪する小泉元伸教育長(中央)ら県教委幹部=県庁

茨城県立高入試の採点ミス問題を巡り、昨春の入試でも58校で計457件のミスが見つかった。今春分も88件増の計496件となり、採点ミスは2年間で千件に迫る。受検した生徒らや保護者、現場の高校教員などからは、公平性に対する不安やこれまでの採点方法の見直しを求める声などが相次いだ。

「将来が左右される大事な試験。採点ミスは受検者の努力を踏みにじる」。多数のミスが判明している今春の県立高入試を受けた水戸市の女子中学生は、受検に向けて過ごした日々を念頭に、きっぱり語った。

来春に入試を控える同市の男子中学生は、記述問題などに関して「人が採点する以上、ミスはあると思う」としつつ、大量の発覚に「公平に採点されているか信用できなくなる」と不信感をのぞかせた。

「自分はこれだけ頑張れたんだと(点数を)節目の数字に感じている人もいる」。昨春の県立高入試を受けたという同市内の私立高生は、正確な得点は合否に関係なく重要と指摘。「採点ミスは絶対あってはいけない」と強く訴えた。

今春受検した生徒の保護者男性(48)は、現行の採点制度に疑念を持ち、「開示請求をしなくても、受検者全員に結果が開示される制度にしてほしい」と望んだ。

県立高の男性教員は、校内に「学検委員会」を立ち上げて準備するなど、慎重を期した採点業務を振り返り「どの教員も真剣に向き合い、ものすごく神経を使っている。(ミスは)気の緩みではない」と強調。一方で記述式の問題が増加傾向にあり、部分点などの採点が難しくなっているとし「選択式の問題を増やすべきだ。現場の意見をしっかり吸い上げて、改善してほしい」と話した。

最近の記事

全国・世界のニュース