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ノリタケの名品公開 茨城県陶芸美術館、17日から企画展

「色絵金盛薔薇文飾壺」1891〜1921年ごろ、若林コレクション
「色絵金盛薔薇文飾壺」1891〜1921年ごろ、若林コレクション


「オールドノリタケ」の名品を紹介する企画展「オールドノリタケ×若林コレクション アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン」が、17日から茨城県笠間市笠間の県陶芸美術館で開かれる。日本屈指のオールドノリタケ収集家、若林経子氏の個人コレクションから、よりすぐりの約290点を展示。多様性や魅力に迫る内容だ。6月27日まで。

「オールドノリタケ」は、明治中期から昭和前期にかけ、主に輸出用として国内で作られた高級陶磁器の総称。欧米に学びながらも、独創的な表現を開拓し、1910年代には大衆向けのものも生まれた。

展示品は若林氏の好みが反映されており、装飾性の高さと、大衆向けのかわいらしさが併存している。それらを「モチーフ(題材)」「スタイル(流行)」「テクニック(技術)」「ファンクション(用途)」の四つの観点に分け、コレクションの特徴を読み解く。

目玉は、金のレリーフが施された「色絵金盛薔薇文飾壺(いろえきんもりばらもんかざりつぼ)」。「金盛り」という華やかな技法が使われたつぼで、精緻に施された装飾、形のバランスの良さ、バラの絵の技術の高さなど、多くの魅力を備える1点だ。

午前9時半〜午後5時。月曜休館(5月3日は開館、6日休館)。入場料一般840円、満70歳以上420円、高校・大学生630円、小・中学生320円。団体割引有り。土曜日は高校生以下無料。問い合わせは同館(電)0296(70)0011

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