2021年4月27日(火)

その潮干狩り大丈夫? (上)
《連載:その潮干狩り大丈夫?》(上) 人気集中 「密」回避で気軽に ごみ投棄、マナー違反も

4月中旬の平日にもかかわらず潮干狩り客でにぎわう大洗サンビーチ。潮が引いている時間帯に人が多く集まる=大洗町大貫町
4月中旬の平日にもかかわらず潮干狩り客でにぎわう大洗サンビーチ。潮が引いている時間帯に人が多く集まる=大洗町大貫町

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、屋外で「密」を回避できるレジャーが人気を集めている。潮干狩りもその一つだ。茨城県大洗町大貫町の大洗サンビーチでは、潮干狩り客が増えてきた。町には例年4月中旬ごろから増える潮干狩り関連の問い合わせが、今年は3月末ごろからと前倒ししている。来客は県内のみならず県外からも多く、内陸の他県ナンバーも目立つ。客の一部はマナーを守らず、法令違反を繰り返すケースも見受けられる。県内の潮干狩り事情を追った。

■県内4カ所
県内で潮干狩りを楽しめる場所は、大洗地区(大洗町・大洗サンビーチ)、鉾田地区(鉾田市・鉾田海水浴場)、鹿島地区(鹿嶋市・下津海水浴場)、神栖地区(神栖市・日川浜海水浴場)の四つある。県外では有料の潮干狩り場が多い中、県内はいずれも無料で開放されている。目の前に広大な駐車場や水道、トイレがあり、家族や友人と気軽にレジャーを楽しめるスポットとして人気だ。

4月初旬の大洗サンビーチでは、平日でも潮干狩り客が多く見られた。福島県いわき市から来た親子は、よく潮干狩りに訪れるという。「無料なこともあって気軽に来られる」と理由を話した。地元大洗の少女2人も「ぱっと来て、すぐ採れるところがいい」と魅力を語る。

町商工観光課では、4月中旬ごろから増える潮干狩りの問い合わせが、例年より半月ほど早まっている。同課は「キャンプやバーベキューなど屋外で楽しめるレジャー客が増えた流れでは」と分析する。

■昨年の反動
昨年は新型コロナの影響で、潮干狩りのメインシーズンである4〜5月に駐車場が開放されなかった。県漁政課は「海岸に来ないように」と呼び掛け、砂浜の入り口などに柵やバリケードを張り巡らして対応した。

大洗サンビーチ近くの釣り具店主は、昨年に比べ潮干狩り客が既に増えているとした上で、「昨年は県外からの来訪が少なかった分、今年来ている人が多い印象」と反動があることを指摘した。昨年採られたハマグリが少量だったこともあり、今年は大きな貝が多いという。

潮位を事前に確認して来る客も多く、ハマグリを採りやすい日時は人が密集することがある。同課は「人が集まれば屋外でも密になる。しっかり距離を取った上で楽しんで」と呼び掛ける。

■清掃に苦慮
潮干狩りを楽しむ中で、マナーを守らず、問題になるケースもある。採ったハマグリを「その場で食べたい」と網やこんろを持参し、そのまま砂浜に捨てる客がいる。4月中旬の大洗サンビーチでは、網や使用済みガスボンベが投棄されていた。

大洗町漁業協同組合の臼庭明伸参事は「このくらいいいだろうと1人がマナーを守らないと、積もり積もって大きな影響が出る」と頭を抱える。同漁協やボランティア団体がごみ拾いをしているものの、広大なビーチの清掃は範囲が限られる。

こうしたマナー違反に加え、法律を守らないと「密漁」として摘発されるケースもある。



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