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豊作願い早乙女手植え・笠間稲荷 2年ぶり「御田植祭」

神饌田に苗植えする早乙女ら=笠間市石井
神饌田に苗植えする早乙女ら=笠間市石井


笠間稲荷神社の神事「御田植祭(おたうえさい)」が10日、茨城県笠間市石井の同神社神饌(しんせん)田で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、出席人数を制限したが、昨年中止となった早乙女奉仕は2年ぶりに復活。初夏の日差しが降り注ぐ中、かすりの着物と花がさ姿の早乙女らが苗を手植えした。

御田植祭はその年の豊作を祈るとともに、神社で毎朝神前に供える御米(みけ)の苗を植え付ける神事。今年は感染症予防のため、巫女(みこ)による神楽舞や地元中学生による舞楽は、神饌田でなく事前に神社拝殿で行った。神職や氏子総代、水田を管理する奉耕者ら約30人が携わる簡素な形となった。

御田植の儀では、早乙女となった県立水戸農高の女子生徒6人が、稲の苗を丁寧に植えた。約10アールの神饌田の周りには地元住民や写真愛好家らが集い、強い日差しの下行われた神事を見守っていた。

早乙女を務めた同校食品化学科3年、加藤怜菜(れいな)さん(17)は「早乙女奉仕が復活して良かった。田んぼの中を移動するのは大変だったが、貴重な経験ができた」と笑顔で話していた。

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