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首長の新型コロナワクチン先行接種 城里町以外に新たに5市町 茨城県内

新型コロナウイルスのワクチン
新型コロナウイルスのワクチン

■龍ケ崎、牛久、筑西、大洗、境 「廃棄避けた」「危機管理」
新型コロナウイルスのワクチンを全国の首長が住民に先行して相次ぎ接種していた問題で、新たに茨城県内の龍ケ崎、牛久、筑西、大洗、境の計5市町で首長が接種していたことが14日、分かった。13日には城里町の上遠野修町長(42)が医療従事者向け接種を受けていたと発表しており、茨城県内首長の先行接種は少なくとも6市町に広がった。

龍ケ崎市は14日、中山一生市長(58)が2日の集団接種の際に接種を受けたと発表した。「ワクチンが廃棄される可能性を踏まえた」としている。

同市によると、市では3月から順次、医療従事者らに向けた集団接種を開始。中山市長は、キャンセルに伴い廃棄の恐れがあるワクチンを使ったという。「行政運営全般を担う統括責任者として、危機管理を担う立場から接種させていただいた」とコメントを出した。2回目接種は23日の予定。

牛久市の根本洋治市長(68)は4月28日の医療関係者向け接種を受けた。市によると、牛久愛和総合病院(同市)でキャンセル分が出たため、廃棄を避けるため急きょ接種した。

筑西市の須藤茂市長(69)は5月1日、県西部メディカルセンター(同市)で開かれた真壁医師会の医療従事者向け接種に合わせた集団接種訓練時に接種した。全国市長会の役員業務や各種陳情で東京出張の機会があり、市長は「産業医からの命令で接種した」と説明した。

大洗町の国井豊町長(55)は4月30日、医療従事者向け接種を受けた。町長が町消防長を兼務しており、町は「コロナ患者と接触可能性がある消防職員も優先接種対象とする国の手引きに沿った」としている。町によると、町長を含む消防職員47人、接種担当などの職員19人の計66人の町職員が5月7日までに接種した。

境町の橋本正裕町長(45)は、9日に町民体育館で始まった一般高齢者向け集団接種に合わせて接種した。理由を橋本町長は「危機管理の観点と、接種に不安を持つ住民に寄り添うため」としている。

■市長会長 山口伸樹笠間市長が見解 「打つなら説明必要」
新型コロナウイルスのワクチンを自治体の首長や幹部が住民に先んじて接種を受けていたことが相次いで明らかになったことに関し、県市長会の山口伸樹会長=笠間市長=は14日、首長の先行接種は「首長の判断」との見解を示した上で、「優先順位は医療従事者、高齢者、福祉施設となっており、なぜ首長が先に打つかということは説明が必要」と述べた。県庁で記者団の取材に応じた。

県への要望に山口会長と同行した県町村会の染谷森雄会長=五霞町長=も、「余ったワクチンを廃棄するわけにもいかず、そばにいた首長が接種するのはやむを得ない処置だと思う。首長の判断でやらざるを得ない。私も住民から『町長はいろいろなところに出て接触が多いのだから、先に(接種を)やった方が良い』とご意見をいただいた」と話した。

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