2021年5月16日(日)

茨城県と仏・エソンヌ県 民間連携 交流を再開 特産「シロップ」輸入販売

販売を始めた「ミントシロップ」=東京・銀座の県アンテナショップ「イバラキセンス」
販売を始めた「ミントシロップ」=東京・銀座の県アンテナショップ「イバラキセンス」

2018年に再開した茨城県とフランス・エソンヌ県の友好交流が、新たな一歩を踏み出した。エソンヌ県の特産品を水戸市内の事業者が輸入し、茨城県内外の店舗で販売を進める。1986年の「友好都市提携」締結から36年-。一度は途絶えた両県の友好が、経済交流に発展し始めた。

輸入するのは、エソンヌ県特産のペパーミントを使った「ミントシロップ」。同市本町の吉久保酒造の関連会社で、卸売り事業を担う「一品」(同市元吉田町)が、約600本を今年2月に輸入した。4月29日から東京・銀座の県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」で販売を始めたほか、県内の酒販店や百貨店でも売り出す。

茨城県とエソンヌ県は85年のつくば科学万博を縁に関係を築き、翌86年に友好都市提携を締結。行政、民間レベルでの人的交流を続けていたが、99年以降は交流が途絶えていた。

2011年3月の東日本大震災による茨城県の被災に対し、エソンヌ県議会議長がお見舞いのメッセージを送ったことをきっかけに、県職員がエソンヌ県庁を訪問するなど交流の可能性を模索。その後、18年10月には「県とエソンヌ県との友好に関する協定書」が結ばれ、19年ぶりとなる交流が再開した。

交流再開を受け、翌19年7月に大井川和彦茨城県知事がエソンヌ県を訪問し両県の芸術・文化交流や資源の相互PR促進などを定めた「交流推進計画」に調印。その際、現地で出されたウエルカムドリンクに使われたミントシロップが注目を浴び、茨城県は同国輸出への商流を築いていた吉久保酒造と連携して輸入を実現した。

ミントシロップは250ミリリットルが1512円、500ミリリットルが2808円。茨城県営業戦略部国際渉外チームによると、現地では水や炭酸水で4〜8倍に薄めた「ミントソーダ」が日常的に飲用されているという。茨城県はイバラキセンスで販売するほか、店内カフェなどでのメニュー展開も探る。

同チームは「エソンヌ県との経済交流を足掛かりに、フランス国内への県産品輸出を加速させていきたい」と意気込む。吉久保酒造の吉久保博之社長も「質が高く、バイヤーからも好評。今後も輸入を進めていきたい」と話した。



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