医薬部外の消毒液製造 水戸の明利酒類、新工場完成 

新工場の消毒液充塡室=水戸市元吉田町の明利酒類
新工場の消毒液充塡室=水戸市元吉田町の明利酒類
酒造会社の明利酒類(水戸市元吉田町、加藤高蔵社長)が建設を進めていた医薬部外品製造向けの新工場が完成した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、消毒液の代用として除菌アルコールの製造販売に参入。6月中に県や厚生労働省の承認を経て、手指消毒用医薬部外品「みんなの消毒」を製造販売する方針。

新工場の延べ床面積は162・7平方メートル。事業費1億円超を設備投資し、除菌アルコールや発酵調味料を製造していた工場を全面的に改装した。

消毒液の充填(じゅうてん)室は外気が入り込みにくくなるよう建屋内の気圧を外より高く保ち、高い衛生環境を確保。充填機は今まで大容量用の補充にのみ対応していたが、50ミリリットル入り携行型容器にも対応できるものを増設した。純水製造装置も配備し、月間最大で約19万2000リットルの生産を可能にした。

感染拡大による緊急事態宣言の発令や酒類提供自粛に伴い、同社の酒類売り上げは打撃を受けた。発売予定の医薬部外品「みんなの消毒」は、大量に消毒液を消費する病院や高齢者施設へ低価格で販売し、売り上げ全体の3割程度を目指す。同社には容量18万1000リットルの高濃度アルコール貯蔵タンクが6基ある。

加藤喬大社長室長は「酒造会社だからこそ安定的かつ安価にアルコールを扱うことができる」とし、「消毒液はインフラになる。総合アルコールカンパニーとして地域の公衆衛生に貢献していきたい」と今後の展望を語った。

同社は新型コロナ感染拡大による消毒液不足に対応し、2020年3月に全国に先駆けて高濃度アルコール商品「メイリの65%」を販売。さらに5月からは除菌アルコール「MEIRIの除菌 MM-65」を販売してきた。

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