干し芋カフェ開業 隈氏設計 境町6施設目 まち歩きの新拠点に

干し芋カフェ「S-ブランド」の完成を祝いテープカットする橋本正裕町長(左から3人目)や隈研吾氏(同4人目)ら関係者=境町
干し芋カフェ「S-ブランド」の完成を祝いテープカットする橋本正裕町長(左から3人目)や隈研吾氏(同4人目)ら関係者=境町
世界的な建築家・隈研吾氏が手掛けた干し芋カフェ「S-ブランド」が茨城県境町に完成し、オープニングセレモニーが27日開かれた。同町が建設を進めていたもので、隈氏設計の公共施設は町内6施設目。高知県梼原町と並んで全国市区町村最多となる。まち歩きの新しい拠点として既存の5施設を観光客らに回遊してもらうことで、交流人口の拡大と地域経済の発展につなげる。

町が新たな特産品として開発した干し芋や干し芋スイーツなどの加工品販売や飲食提供のカフェで、木造2階建て(敷地面積約180平方メートル、延べ床面積約106平方メートル)。1階と2階合わせて約20席ある。建物の柱や梁(はり)などに県産スギを使い、階段の手すりにはサツマイモを干す「干し芋すだれ」を用いた。

施設運営は、東京・銀座にある県のアンテナショップで店長として活躍していた杉山彰啓さんが社長を務める民間会社「ほしいもの百貨」(境町)が担う。

総事業費は約6千万円。町が国の地方創生拠点整備交付金約3千万円や地方交付税措置約1500万円などを活用して建設した。

式典で橋本正裕町長は「多くの人に隈研吾さんの建築物を回っていただき、境町を知ってもらい、境町のファンになってもらえれば。将来的には住んでもらうといい。循環型社会をつくり、選ばれる町を目指していきたい」とあいさつ。隈氏は「6施設とも個性的で中身の濃いものができた。コロナ後は集中から分散の時代になり、地方の小さい施設を歩いて楽しむ形になる。境町がモデル的なまちになった」と話した。

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