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「荒磯部屋」創設 親方凱旋に「大歓迎」 牛久・阿見 地元から喜びの声

稀勢の里の活躍をたたえ、出身地の牛久市に寄贈された品々を眺める市民たち=牛久市役所
稀勢の里の活躍をたたえ、出身地の牛久市に寄贈された品々を眺める市民たち=牛久市役所

大相撲の元横綱稀勢の里、荒磯親方(34)=本名萩原寛、茨城県牛久市出身=が同県阿見町に「荒磯部屋」を創設することが決まった。28日、牛久市や阿見町では、「大歓迎」などと喜びの声があふれた。郷土力士が親方になっての“凱旋(がいせん)”に、地元住民からはさらなる活躍への期待が高まっている。

荒磯親方が十両に昇進した2004年に発足、地元から声援を送り続けた「稀勢の里郷土後援会」(20年解散)。同会で応援団長を務めた石渡昇さん(69)は「引退した時から茨城に部屋を持ってほしいと思っていたのでうれしい。これからもいろいろな側面から応援したい」と感無量の様子だった。

荒磯親方は現役時代、実直に相撲と向き合う姿が人気を集めた。引退後も早稲田大大学院でスポーツ科学を学び、新たな指導法を模索するなど精進を続けている。石渡さんは「新たな知識や培った相撲道を取り入れた指導で、今までにない相撲部屋をつくり上げてくれることを期待する」と活躍を願った。

地元を重視する親方の姿勢に共感も広がった。同会長だった関彰商事会長、関正夫さん(88)も「茨城に部屋ができることは大いにありがたい」。牛久相撲甚句会の会長、石野雅昭さん(84)は「帰ってきてくれてみんな喜んでいる」と語った。

荒磯親方が通った龍ケ崎市立松葉小の恩師、葉梨修さん(74)は、「今まで茨城でいろいろな人が応援してきたということを分かっている。地元に戻ってきてくれるならうれしい」と頬を緩めた。

数多くの横綱、大関を輩出してきた茨城県だけに、後進の指導にも期待がかかる。県相撲連盟会長の須田義之さん(64)は「県南では(荒磯親方は)特に人気があり、支援者が多い。もともと相撲熱が高い県。子どもたちにも大きな刺激になる。長い目で温かく見守ってほしい」。

荒磯親方は土俵を複数作るなど、従来にない部屋運営を目指しているとされる。須田さんは「簡単ではないと思うが、新しい感覚を取り入れ、相撲界に新風を吹き込んでほしい」と望む。

阿見町の住民からは、部屋の創設を心待ちにする声が相次いだ。相撲好きという同町の女性(73)は「コロナのこんな時代にいいニュース」と笑顔。別の女性(43)は「阿見といえばここ、という場所になって町がにぎわってくれれば」と話した。

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