境町 広域避難や救援物資 神奈川・山北町と協定 災害犠牲者ゼロへ

災害時の相互応援協定を締結した境町の橋本正裕町長(左)と神奈川県山北町の湯川裕司町長=山北町役場
災害時の相互応援協定を締結した境町の橋本正裕町長(左)と神奈川県山北町の湯川裕司町長=山北町役場
茨城県境町と神奈川県山北町は25日、大規模災害発生時に住民の町外広域避難や被災地への救援物資提供などを迅速に行う災害相互応援協定を締結した。両町は約150キロ離れており、利根川氾濫時には広域避難が必須の境町と、富士山噴火被害想定の山北町が助け合うことで“犠牲者ゼロ”を目指す。

両町は2015年から交流。山梨県と静岡県との県境にある山北町は、今年3月に開かれた「富士山火山防災対策協議会」で、富士山噴火による溶岩流到達自治体に新たに含まれたことから、境町の橋本正裕町長が「噴火災害時には広域避難に協力したい」と提案した。

山北町には富士山噴火から33時間後に溶岩が到達する可能性があり、一方、境町は利根川の氾濫で、町の約9割が浸水する恐れがある。協定では、洪水や地震、噴火などの大規模災害時に救援物資の提供や職員派遣、住民の避難受け入れを行う-としている。境町の移動式コンテナハウスを山北町で仮設住宅として使用することも視野に入れている。

山北町役場で行われた協定締結式で橋本町長は「それぞれ離れた自治体が協定を結ぶことに意義がある。全国各地に拠点があれば災害時に助け合うことができるようになる。山北町とは今後も友好関係を育みたい」とあいさつ。山北町の湯川裕司町長は「境町も水害の心配があり、お互いで助け合い、安心・安全につなげたい」と話した。

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