茨城放送 FM、首都圏に拡大 7月1日運用開始、つくばに中継局

会見で聴取可能エリア拡大などについて説明する阿部重典社長(右)と北島重司会長=県庁
会見で聴取可能エリア拡大などについて説明する阿部重典社長(右)と北島重司会長=県庁
茨城放送の本社=水戸市千波町
茨城放送の本社=水戸市千波町
茨城放送(水戸市、阿部重典社長)は3日、県南地域の難聴取対策として宝篋山(ほうきょうさん)(つくば市)に新設するFM中継局の予備免許が、総務省から交付されたと発表した。試験電波の発信や本免許取得を経て、7月1日に本格運用を開始する計画。以前から聴取できた隣接県に加え、1千万人近い人口を抱える東京23区でも放送がクリアに聴けるようになる見通しとなった。聴取地域の拡大は、茨城県の魅力発信をはじめ、災害で県外に避難した県民への情報提供を視野に入れる。

中継局新設は、筑波山に遮られるなどして電波が届きにくい県南エリアの難聴取対策。特につくばエクスプレス(TX)、常磐線沿線で聴きやすくなるという。周波数は88.1メガヘルツ、出力100ワット。

結果として東京23区方面でも聴取可能となり、NACK5(埼玉)、bayfm(千葉)、FMヨコハマ(神奈川)に続き、首都圏で聴ける四つ目の県域FM局になる。

茨城放送は2015年以降、加波山(桜川市)など3カ所でFM補完中継局を開設。加波山からの電波(94.6メガヘルツ)により、福島県南部や栃木、埼玉、千葉方面でも聴取できるようになっている。

今回の4カ所目の補完中継局開設で、聴取可能エリアとして東京方面が加わり、都内のスタジオを活用し、首都圏を意識した番組づくりを進める。この一環として5月には、お笑い芸人「オズワルド」が司会を務める毎週日曜日の音楽番組をスタート。新規の聴取者やスポンサーの獲得に力を入れ、茨城県の魅力発信を図っていく。

エリア拡大は防災上の観点もある。自然災害や東海第2原発(東海村)の過酷事故を想定した県外への広域避難者だけでなく、東日本大震災で見られた首都圏で足止めされた県民への情報提供などが強化される。

同社は3日、県庁で記者会見を開き、阿部社長は「県内はもちろん、県外の方が茨城県の良さにしっかりと触れていただく機会として、われわれの放送が力になればうれしい」と意気込みを語り、同席した北島重司会長は「災害対策として大きな役目を果たしていくと期待している」と話した。

順調なら本免許交付は6月中旬ごろになりそうで、運用開始は7月1日を計画。同4日には中継局開設を記念し、茨城県出身芸人の綾部祐二さんと渡辺直美さんが、茨城県の思い出や米ニューヨークでの生活などを語る特番を放送する。

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