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水戸の「水府提灯」老舗 新商品「伝統つなぐ」 音奏でるちょうちん

音と明かりを同時に楽しめる風鈴ちょうちん
音と明かりを同時に楽しめる風鈴ちょうちん
「ききょう」の絵入り(左)と「金魚」の絵入りの風鈴ちょうちん(鈴木茂兵衛商店提供)

ちょうちんが風に揺れると、ちりんちりんと涼しげな音を奏でる-。水戸市の伝統工芸品「水府提灯(すいふちょうちん)」の老舗、鈴木茂兵衛商店は風鈴とちょうちんを組み合わせ、音と明かりを同時に楽しめる新商品を生み出した。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込む中、夏の新定番に育ってほしいと期待する。

風鈴ちょうちんは、つり下げた短冊が風を受けると、ちょうちん内部で球形の天然石が揺れて金属の棒に当たり、音が鳴る仕組み。明かりは発光ダイオード(LED)電球を使い、特許も取得した。手頃な価格に抑えるため、祭りに使う既存のちょうちんを転用している。

1865(慶応元)年に創業の同社はアーティストと連携したシリーズなど現代的なデザインも数多く手掛けてきたが、新型コロナの影響で各地の祭りやイベントが中止となり、打撃を受けた。用意したちょうちんの出番は減り、多くが倉庫に保管されたままに。昨年来、売り上げが対前年で半分を下回る月も多い。

鈴木隆太郎社長(68)は「休業するのは簡単だが、伝統をつなぐためにも続けなくてはいけない」と前向きな姿勢を崩さない。5年程度で年間千個を超える売れ筋にしたいと意気込む。

商品名は「風鈴提灯(ふうりんちょうちん)えん」。無地は1万3750円、「金魚」「とんぼ」「ききょう」の3種類ある絵入りは1万5400円で、専用スタンドも用意した。同社ホームページで購入できる。

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