2021年6月11日(金)

海水浴場 大洗サンビーチは開設へ 茨城、自治体で判断分かれる

真夏日続きの天気を受け、既に多くの海水浴客が訪れている大洗サンビーチ=大洗町大貫町
真夏日続きの天気を受け、既に多くの海水浴客が訪れている大洗サンビーチ=大洗町大貫町

茨城県内の海水浴場開設を巡り、自治体の判断が分かれている。新型コロナウイルスの影響を受け、昨年は県内18カ所全ての公設海水浴場が開設を取りやめた。2年連続で開設を中止する自治体が大半の中、大洗町は今季、大洗サンビーチ(同町大貫町)を開設する方針を固めた。全町民対象のPCR検査を実施した新型コロナの感染拡大が収まりつつあり、主要産業である観光への影響を考慮した上で、感染対策と経済振興の両立を図る考えだ。

町によると、大洗サンビーチの開設期間は7月22日〜8月22日。酒類の販売や持ち込みを禁止にし、感染対策だけでなく海難事故などを防ぐ。ライフセーバーは約25人配置予定。町内にはサンビーチと大洗海水浴場の2カ所があり、開設の効果や経費を検討した結果、県内海水浴場で最多の入り込み客数16万7500人(2019年)を誇るサンビーチのみを開設する。

開設方針を決めた経緯について町商工観光課の担当者は、観光産業で成り立つ町であることに触れ、「2年連続中止となると厳しい。町内の新型コロナ感染者数が落ち着きつつある。安心安全を保ちながら開設できる状況と判断した」と話した。観光客は家族連れも多く「周辺の観光施設や飲食店への来客が見込めることも大きい」としている。

大洗観光協会の大里明会長は「コロナだからと一概に中止せず、できることはやっていく。町の判断に安心したというのが素直な気持ち」と語った。

3カ所の海水浴場を構えるひたちなか市も、開設する方向で検討。市は開設カ所数や感染対策などに関し最終調整をしている。

一方、日立市は10日、市内6カ所の海水浴場を開設しないと発表した。屋外ながら不特定多数が訪れることから、「十分な感染防止対策は困難」と判断した。

同市内の海水浴場は伊師浜、川尻、会瀬、河原子、水木、久慈浜の6カ所で県内最多。安全対策として7月中旬から8月末まで、6カ所全てに複数のライフセーバーを巡視員として配置し、注意喚起する。河原子、水木、久慈浜は駐車場を開放する。

県観光物産課のまとめによると、新型コロナ前の2019年、公設海水浴場18カ所の入り込み客数は計約48万人。このうち日立市内は計約6万4千人だった。市にぎわい施設課によると、開設しなかった昨年も県外を含め2万人ほどの来訪者があり、巡視員を配置し対応していた。

県観光物産課によると、今夏の中止を既に決めたのは、日立市のほか、磯原二ツ島(北茨城市)、高萩(高萩市)、大竹海岸鉾田(鉾田市)、下津(鹿嶋市)、平井(同)、日川浜(神栖市)、波崎(同)の6市13カ所。



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