「水戸のキワマリ荘」終了 創作活動支えた14年 地域の芸術振興に貢献

建物の老朽化で活動終了となった「水戸のキワマリ荘」=水戸市北見町
建物の老朽化で活動終了となった「水戸のキワマリ荘」=水戸市北見町
現代美術家の創作活動、作品発表の拠点となっていた「水戸のキワマリ荘」(水戸市北見町)が先月16日、建物の老朽化を理由に活動終了した。使われなくなった古民家に美術家や写真家が集まり、同じ屋根の下で創作活動に励んでいた。活動期間は2007年のスタートから約14年間。創作活動の場以外に、展覧会場としても多く使われ、地域の芸術振興に貢献した。

所属メンバーは「活動の支えになっていた」と語る。最後に残っていたのは、アーティストの五嶋英門さんと寺門陽平さん、美術家の中崎透さん、写真家の松本美枝子さん、水戸市職員で写真の研究をしている舘かほるさん。5人は今後も別の場所で共同運営を続けたい意向で、現在、同市内で新たな活動場所を探している。

同所は07年、水戸芸術館による企画展「夏への扉-マイクロポップの時代」の出品作家、有馬かおるさんにより設立された。当初は2年で終了する予定だったが、09年に有馬さんから現在の管理人、五嶋さんが引き継ぎ、活動を続けてきた。屋内は6部屋で、家賃は各自が使う面積の広さで賃料を割り、お金を出し合っていた。

五嶋さんは「場所をシェアすることに、楽しみを見いだすことができた。活動が行き詰まったとき、相談できることもあった」と、共同運営の利点について語り、「信頼できる仲間が集まり、活動できて幸運だった。今後も別の場所を見つけ、もう一度(共同運営を)と思っている」と、再開に意欲を示している。

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