石岡の梨農家が転身 古民家カフェで活性化 19日開業 ブルーベリー農園併設

古民家カフェをオープンした岡野ファームの栗原智広さん(右)と妻良子さん、息子の康平さん=石岡市吉生
古民家カフェをオープンした岡野ファームの栗原智広さん(右)と妻良子さん、息子の康平さん=石岡市吉生
遠方に見える筑波山とブルーベリー農園
遠方に見える筑波山とブルーベリー農園
雄大な筑波山の麓に当たる茨城県石岡市八郷地区で長年、梨の栽培を手掛けてきた岡野ファーム(同市吉生)が、「古民家カフェ」に生まれ変わりオープンした。ブルーベリーの観光農園も併設し、19日から営業を始める。栗原智広代表(55)は「地域のにぎわいづくりや持続可能な農村スタイルの構築に貢献できたら」と意気込んでいる。

岡野ファームは、栗原代表の妻良子さん(58)の実家で、昭和初年から90年以上続くこの地域で草分けの梨農家だった。良子さんの父敏夫さんが80歳を超えたことや、気候変動などの要因で収穫が安定しなくなったこともあり、方向転換を図ったという。

カフェに改造したのは、築40年ほどの木造家屋。マツの太い梁(はり)などに重厚さが漂う。古民家再生を手掛ける建築家に任せ、趣を生かしながら改装し、2室をヒノキの板の間とし、1室を畳の間とした。奥には、厨房(ちゅうぼう)やイタリアの有名メーカー製のマシンを置いたジェラート製造室がある。

料理は、予約制で20人分のランチを提供。メニューは地元食材をふんだんに使った和食のコース料理で、9品目の前菜と肉料理からなる。調理は栄養士の良子さんが担う。コーヒーの豆やシフォンケーキに使う卵もこだわりを見せる。ジェラートは自家製ブルーベリーと国産ゴマをあしらったものがある。

ブルーベリーの圃(ほ)場は、カフェから見下ろす位置にある。ブルークロッフ、オニールなど計24種類、約600本の木が、防草シートを敷き詰めた上に、ポットに入って並ぶ。料金を払えば、時間無制限で好きなだけ摘んで食べることができるシステムだ。

栗原さんは青森県出身で、大手通信系の不動産会社で都内などでサラリーマン生活を送っていた。妻の古里で第二の人生のスタートを切った形。良子さんは「田舎に活気を取り戻すためにも自分たちの世代が何かやっていくしかない」と話す。週末には東京都心で暮らす息子康平さん(25)も手伝いに駆け付ける。

カフェ営業時間は午前10時〜午後4時。ブルーベリー摘み(ホームページ要予約)は午前9時から受け付け。料金は中学生以上1980円、小学生1500円、4歳以上800円。月曜定休。問い合わせは(電)0299(57)3233

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