寺内タケシさん死去 ギタリスト、82歳 「エレキの神様」 土浦出身

コンサートで客席の拍手に応える寺内タケシさん=2014年10月5日、小美玉市内
コンサートで客席の拍手に応える寺内タケシさん=2014年10月5日、小美玉市内
茨城県土浦市出身で「エレキの神様」と呼ばれて親しまれたギタリストの寺内タケシ(てらうち・たけし、本名武=たけし)さんが18日午後8時37分、肺炎のため横浜市内の病院で死去した。82歳。葬儀・告別式は近親者で行い、後日お別れの会を開く。喪主は長男章(あきら)さん。

関東学院大在学中からバンド活動を始め、1962年に「寺内タケシとブルージーンズ」を結成。エレキギターの第一人者として活躍した。

ベートーベンの交響曲第5番をエレキギターで演奏した「レッツ・ゴー『運命』」で日本レコード大賞編曲賞、「寺内タケシ日本民謡大百科」で同企画賞を受賞するなど、幅広い音楽活動で海外のファンも多かった。加山雄三さん主演の映画「エレキの若大将」にも出演した。

74年、非行を助長するとして全国の学校に“エレキ禁止令”が広がったことに抗議して、全国の高校を対象に「ハイスクールコンサート」を始め、2017年まで続けた。

阪神大震災後には、自動車関連メーカーと協力して音響設備を使った避難誘導車を開発するなど、社会活動にも情熱を傾けた。

著書に「テケテケ伝」などがある。

関係者によると、誤嚥(ごえん)性肺炎で今春入院、その後回復したが、容体が急変したという。

■演奏通じ、努力や挑戦訴え 高校生コンサートに尽力

土浦市出身のギタリスト寺内タケシさんは、県内で何度もコンサートを行った。2008年の国民文化祭開会式でも力強い演奏を披露し、県民を魅了した。

寺内さんのライフワークは、1974年から続けてきた全国の高校を巡る「ハイスクールコンサート」。エレキギターの演奏を通じて、努力や挑戦の大切さなどを呼び掛けていた。

「エレキが不良をつくる」という批判に反発し始めた取り組み。2013年に筑西市の県立下館工高で開いたコンサートでは、当初、受け入れ校がなかったことや、母校の県立土浦三高の校長が温かく迎え入れてくれて第1回が始まった話などを、熱く語った。

寺内さんの訃報に接して、弟で土浦市議の充さん(68)は「演奏を聴いた生徒から『コンサートを見たことで、道を間違えなかった』と感謝の手紙が来ることもあった」と振り返り、「兄貴がやってきた道は間違っていなかった。誇りに思う」と話した。

弟で、同市の映画館「土浦セントラルシネマズ」代表の龍地さん(66)は「残念です。もう一度演奏を聴きたかった」と肩を落とした。

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