《いばらき御朱印めぐり》土浦・羽黒山大聖寺 月替わりに4種類頒布 季節楽しんでほしい


年間約110種の野鳥が観察でき、環境保護に力を入れる“環境の寺”としても知られる羽黒山大聖寺(だいしょうじ)(茨城県土浦市永国)。長徳元(995)年、成尊僧都(じょうそんそうず)により開山したのが縁起とされる。同寺院では、参拝者に季節を楽しんでもらいたいと、毎月、月替わりの御朱印を4種類頒布している。
月替わりの御朱印は2017年から始まった。同寺院は、北関東三十六不動尊霊場「第三十一番札所」でもあり、古くから御朱印を頒布してきたが、「周囲から訪ねづらいとの声もあった。敷居を下げて、幅広い世代に参拝してほしい」と、同寺院の小林美帆事務長(56)が愛らしいイラストの御朱印を企画したのがきっかけだった。
月替わりの御朱印は「龍神さま」「お地蔵さま」「羽黒権現(はぐろごんげん)さま」と見開きの御朱印がある。職員がデザインし印刷。日付を入れ、参拝者に頒布している。
「龍神さま」は、月ごとに龍の色が変化。この御朱印は、雨乞いで現れたとされる龍がモチーフとなっている。江戸時代、日照りが続き、雨乞いで龍が現れ、その後、滝のような雨が降り注ぎ作物がよみがえったという伝説が元になっている。
「お地蔵さま」は、同寺院の副本尊が柔和に描かれ、7月はウナギとうちわを持った様が表現される。「羽黒権現さま」は、同寺院の平和観音の下に500年以上前から祭られている神様。この御朱印は、3本足のヤタガラスにまたがった穏やかな羽黒権現さまが描かれ、7月はサルスベリが添えられている。
見開きの御朱印には七夕がイメージされる。「一度に、全ての御朱印を授与される参拝客もいます」と、小林隆成住職(82)は人気ぶりをこうを話す。
月替わりの御朱印のほかにも、境内に新四国八十八カ所ミニ霊場があるのも特徴的。各霊場には四国八十八カ所霊場から小林住職がすくってきた砂が鎮められている。小林住職が、四国を訪ねなくても身近に巡れる場所を作ろうと、10年かけて整備し、1985年完成させた。
四国霊場の千分の1で全長約1500メートル。1時間半ほどで巡れるという。巡礼者は、巡拝した証しとして「結願の証」がいただける。小林住職は「中には雨でぬれた土もあった。郵便で送り、砂をいり、保存していった」と振り返る。
週末は、御朱印目当ての参拝客で混み合う。「コレクションのように集める人もいるが、御朱印には意味がある。それぞれの仏様をお参りし、授与を受けてほしい」と話す。(第1土曜日掲載)
■メモ
アクセス:常磐道桜土浦ICを降りて、国道354号へ。「永国団地入り口」を左折。
住所:土浦市永国203
電話:029(821)2110
御朱印:月替わりの御朱印は4種類ある。その他、お不動さま、龍神さまの御朱印がある。見開きは1枚600円、ほかは1枚300円。
受け付けは午前10時〜午後4時。
月替わりの御朱印は2017年から始まった。同寺院は、北関東三十六不動尊霊場「第三十一番札所」でもあり、古くから御朱印を頒布してきたが、「周囲から訪ねづらいとの声もあった。敷居を下げて、幅広い世代に参拝してほしい」と、同寺院の小林美帆事務長(56)が愛らしいイラストの御朱印を企画したのがきっかけだった。
月替わりの御朱印は「龍神さま」「お地蔵さま」「羽黒権現(はぐろごんげん)さま」と見開きの御朱印がある。職員がデザインし印刷。日付を入れ、参拝者に頒布している。
「龍神さま」は、月ごとに龍の色が変化。この御朱印は、雨乞いで現れたとされる龍がモチーフとなっている。江戸時代、日照りが続き、雨乞いで龍が現れ、その後、滝のような雨が降り注ぎ作物がよみがえったという伝説が元になっている。
「お地蔵さま」は、同寺院の副本尊が柔和に描かれ、7月はウナギとうちわを持った様が表現される。「羽黒権現さま」は、同寺院の平和観音の下に500年以上前から祭られている神様。この御朱印は、3本足のヤタガラスにまたがった穏やかな羽黒権現さまが描かれ、7月はサルスベリが添えられている。
見開きの御朱印には七夕がイメージされる。「一度に、全ての御朱印を授与される参拝客もいます」と、小林隆成住職(82)は人気ぶりをこうを話す。
月替わりの御朱印のほかにも、境内に新四国八十八カ所ミニ霊場があるのも特徴的。各霊場には四国八十八カ所霊場から小林住職がすくってきた砂が鎮められている。小林住職が、四国を訪ねなくても身近に巡れる場所を作ろうと、10年かけて整備し、1985年完成させた。
四国霊場の千分の1で全長約1500メートル。1時間半ほどで巡れるという。巡礼者は、巡拝した証しとして「結願の証」がいただける。小林住職は「中には雨でぬれた土もあった。郵便で送り、砂をいり、保存していった」と振り返る。
週末は、御朱印目当ての参拝客で混み合う。「コレクションのように集める人もいるが、御朱印には意味がある。それぞれの仏様をお参りし、授与を受けてほしい」と話す。(第1土曜日掲載)
■メモ
アクセス:常磐道桜土浦ICを降りて、国道354号へ。「永国団地入り口」を左折。
住所:土浦市永国203
電話:029(821)2110
御朱印:月替わりの御朱印は4種類ある。その他、お不動さま、龍神さまの御朱印がある。見開きは1枚600円、ほかは1枚300円。
受け付けは午前10時〜午後4時。
関連記事
- 《いばらき御朱印めぐり》日立・御岩神社 雲龍デザイン帳人気 深き歴史「目を向けて」
2020年6月6日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》小美玉・素鵞神社 季節で異なる祭神画
2020年7月4日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》古河・正定寺 雪の結晶ちりばめて
2020年8月1日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》龍ケ崎・龍泉寺 仏の教えを説く意匠
2020年9月5日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》鉾田・鉾神社 「疫病撤退」願い込め
2020年10月3日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》日立・泉神社 あらゆる縁結ぶ女神 芸術的デザインに一新
2020年11月7日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》笠間・佐白山正福寺 結婚や仕事の縁結ぶ 400種超、通販でも授与
2020年12月5日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》結城 健田須賀神社 北斗七星で必勝祈願
2021年2月6日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》常陸大宮、栃木・那珂川 鷲子山上神社 幸運のフクロウ階段
2021年3月6日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》石岡 常陸国総社宮 八百万の神々を合祀
2021年4月3日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》古河・鶴峯八幡宮 力強い崩し字が特徴
2021年5月1日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》土浦・羽黒山大聖寺 月替わりに4種類頒布 季節楽しんでほしい
2021年7月3日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》日立・助川鹿嶋神社 足運び親しみ持って
2021年8月7日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》八千代町・東蕗田天満社 道真公の歌入り
2021年9月4日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》境の伏木香取神社 トンボなど3種類
2021年10月2日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》大子町・鷲栖山性徳寺 ユーモラスな顔文字
2021年11月6日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》水戸市・蓮乗寺 法華経から一句選ぶ 筆跡異なる3人が担当
2021年12月4日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》鹿嶋・鹿島神宮 武道の神、格式高く
2022年2月5日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》北茨城市・長松寺 本堂に華やかひな壇
2022年3月5日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》ひたちなか 酒列磯前神社 現代的な絵柄や文字
2022年4月2日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》笠間・三学山不動院 不動明王をデザイン
2022年5月7日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》河内 勝福寺 人気集める本尊絵柄
2022年6月4日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》常総市 一言主神社 九曜紋と笹リンドウ
2022年7月2日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》石岡 摩尼山吉祥院 評判 笑顔のお地蔵様
2022年8月6日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》高萩・八幡宮 古杉巻き付く白ヘビ
2022年9月3日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》城里・徳蔵寺 目の前で筆勢力強く
2022年10月1日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》茨城・龍ケ崎 龍ケ崎八坂神社 「選ぶ楽しさ」7種類
2022年11月5日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》那珂 鹿嶋三嶋神社 漢字と平仮名の2種
2022年12月3日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》下妻 大宝八幡宮 種類豊富 選ぶ楽しさ
2023年2月4日(土) - 《いばらき御朱印めぐり》守谷総鎮守八坂神社 じか書きにこだわり
2023年3月4日(土)