常陸太田・旧水府小 要配慮者も安心避難 校舎改修、防災拠点に

ベッドを入れて個室化を図った教室=常陸太田市中染町
ベッドを入れて個室化を図った教室=常陸太田市中染町
砕石を敷き進入路を整備して玄関はスロープに改修した=常陸太田市中染町
砕石を敷き進入路を整備して玄関はスロープに改修した=常陸太田市中染町
茨城県常陸太田市は、災害時の要配慮者などが安心して避難できる「指定緊急避難場所」であり、地域住民の「指定避難所」として活用するため、同市中染町の旧水府小学校を改修した。平常時には自主防災会などによる防災リーダー研修や市民が避難所体験ができる防災拠点となる。

旧水府小はJR常陸太田駅(同市山下町)から北へ約16キロ先の高台に位置。2017年度をもって閉校した。校舎は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積が約1668平方メートル。13年度に耐震補強工事を済ませている。体育館は鉄骨造り平屋建て、延べ床面積約673平方メートル。

改修では、施設利用の車両や防災資機材などを搬入する際のトラックなどが通行する進入路を、新たに整備。昇降口を広く活用するために下駄(げた)箱を撤去し、玄関をスロープ化した。車椅子も配備して周囲の側溝の蓋(ふた)「グレーチング」を細目に替えた。

各階教室には間仕切りを設置して個室化(収容人員約90人)を図り、すのこベッドを配置した。衛生面を考慮し、床を木製から防汚コーティング床シートに替え、換気扇も設置した。1階トイレはバリアフリー化を図り、水道水栓も改良。旧職員室は資機材の搬入などで校庭から直接出入りができるようにして、防災倉庫とした。

コロナ禍の収束した後の平時には、防災リーダー研修など防災力の強化を目的とした利用も図る。地域の自主防災会や地域住民、市職員などが避難所設置などの訓練などを予定する。

新型コロナウイルス感染症の影響で、1カ所の避難所の収容人数が減ることに伴い、感染リスクの高い障害者、特に集団での生活が困難な障害者を対象とした避難所を整備するために取り組んだ。

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