ひたちなかの「子ども食堂」オープン2年 地域の交流拠点に オーナーの石田さん「ベスト尽くす」

カレーを食べる子どもを見守るアイズカフェの石田健一さん(右)と民生委員の谷田部典子さん(左)=ひたちなか市表町
カレーを食べる子どもを見守るアイズカフェの石田健一さん(右)と民生委員の谷田部典子さん(左)=ひたちなか市表町
茨城県ひたちなか市表町のダイニングバー「アイズカフェ」が、子どもたちに低額で食事を提供する「子ども食堂」を始めて2年が過ぎた。今は幅広い世代や職種の人も集う地域の交流拠点に発展している。新型コロナウイルスの影響で厳しい運営を強いられているが、オーナーの石田健一さん(51)は「困っている人のために、そのときできることでベストを尽くしたい」と意気込む。

2019年5月から始まった子ども食堂は、店の定休日の毎月第2、4木曜日の午後5〜8時まで。メニューはカレーライスの1品で未就学児は無料、小中学生100円、大人300円の低料金で提供する。

同年、千葉県野田市で小学女児が虐待死した事件が開設のきっかけとなった。石田さんは、子どもたちの居場所の提供と、貧困やひとり親家庭に関係なく、保護者の負担を減らす必要性を感じ、開設を決意した。

子育ての悩みを話したり、毎日の料理を作るストレスなどを解消したりできる場を目指した。普段あまり食べない子がお代わりをしたり、お礼の手紙をもらったりすると、「うれしいし、やりがいがある」という。

だが、昨年来のコロナ禍の影響で一時休業する時期もあった。その中で感染防止のために外出自粛が求められ、1人暮らしの高齢者らが孤独になりがちな状況を知った。

今年3月からは子ども食堂の趣向を変え、「ふれあい子供と大人のカフェ&食堂」として世代に関係なくお茶を飲んだり、おしゃべりしたりできる時間も設けた。

2年続けられた要因の一つとして、石田さんは同市の民生委員、谷田部典子さんに感謝する。民生委員の活動で会う人や集会、学童クラブなどでチラシを配って来店を呼び掛けた。

コロナ禍の影響で来店数は以前の半分程度の状態が続くが、店内は親子連れや店の経営者、市役所職員、弁護士など多様な人が訪れる。

谷田部さんは「石田さんの熱いボランティア精神に共感した。これからも続いてほしいし、応援したい」とエールを送る。

二人三脚で駆け抜けた2年間を石田さんは「あっという間」と振り返った上で、「ここがあってよかったと思ってもらえる人がいる限り続けたい」と力を込めた。

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