成田発着騒音問題 国交省、軽減へ深夜の航空機運用変更 茨城県に通知

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成田空港(千葉県成田市)を発着する航空機の騒音問題を巡り、国土交通省が午後11時以降の飛行ルールの一部変更を茨城県に通知していたことが15日、分かった。混雑時や悪天候時に飛行コースを外れることの多かった運用を変え、高高度や霞ケ浦上空での旋回を増やし、稲敷市や河内町で騒音が広域に広がらないようにする。変更は1日付。

国交省は、航空機の飛行経路「標準飛行コース」を北風時と南風時でそれぞれ定めている。稲敷市によると、悪天候などの理由でコースを外れ、市上空で旋回することが多いのが実情で、騒音の原因となっていた。

標準コースで北風時は、離陸する際、茨城県上空で旋回して千葉県の房総半島に進む。着陸の際は茨城県を通らない。南風時は着陸の際、房総半島から茨城県上空で旋回する。離陸の際は茨城県を一部が通過する。

午後11時以降のルール変更後は、北風時に空港を離陸する便は、高度6000フィート(約1800メートル)を超えた場合に限りコース外飛行を認める。南風時は、原則として標準コース通りに飛行することを明記した。

空港から30〜20キロ圏内にすっぽり入る稲敷市と河内町は、2020年1月から国交省、県、空港と意見交換会を開始。滑走路延長など空港の機能強化でより厳しくなる騒音被害への対策について話し合ってきた。

県環境対策課は「これまでは市町村が個別に国交省や空港に要望してきた。意見交換会の場で稲敷市と河内町、県の3者の要望として伝えた。要望の一部が実現した」としている。稲敷市は「今回の運用が午後10時以降に前倒しとなるよう要望していく」と今後の方針を示した。

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