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災害時の精神医療 心のケア専用車両完成 筑波大病院お披露目会 茨城・つくば 被災地の支援拠点に

「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」の専用車のお披露目会で、テープカットを行う寄付者や筑波大関係者=つくば市天久保
「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」の専用車のお披露目会で、テープカットを行う寄付者や筑波大関係者=つくば市天久保

大規模な災害・事故時に被災者の心のケアに当たる「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」の専用車両が完成し、筑波大学付属病院(茨城県つくば市天久保)で18日、お披露目会があった。災害時に支援拠点となり、車内で診療や薬の処方ができる。同病院のDPAT代表、太刀川弘和教授は「多くの方の寄付で完成した。被災地で困っている方の助けになりたい」と力を込める。

DPATは精神科医、薬剤師、精神保健福祉士らで構成。災害時には48時間以内に現地に入り、支援に必要な情報を把握し、精神医療を行う。災害時の一刻も早い心のケアが、その後の被災者を大きく変えることから、重要性を増している活動だ。1週間ほどかけて急性期の対応を終えると、患者を現地の医療機関へと引き継ぐ。

同病院のDPATは、常総水害やクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で支援を行い、熊本地震の際も、1300キロメートル離れた被災地に向かった。

交通事情や通信手段の障害があっても活動できるようにと、特殊救急車「DPATカー」の導入を目指して2019年にクラウドファンディングを開始。255人から、目標額を21%上回る約910万円が集まった。

6人乗りの車両を改造したDPATカーには、後部に広いスペースを設けた。椅子と机を置いて車内で診療や薬の処方ができる高さもあり、医師らの宿泊所にもなる。衛星電話も備えており、停電時も病院や災害本部とやりとりできる。

同日、病院関係者や寄付者がテープカットを行った。太刀川教授は「ようやくお披露目でき感無量。コロナ禍でもさまざま災害が起こっているので、ケアの必要な方の助けになりたい」と話した。

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