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位置情報で運動能力向上 茨城・鹿嶋の清真学園高校生 衛星データ使いゼミ活動 短距離タイム改善

GNSSの受信機を装着して走る生徒(清真学園高提供)
GNSSの受信機を装着して走る生徒(清真学園高提供)
神武直彦教授に指導を受けるスポーツデータサイエンスゼミの生徒たち=鹿嶋市宮中

全球測位衛星システム(GNSS)で得られるデータを短距離走などの運動能力の向上に生かそうと、清真学園高校(茨城県鹿嶋市宮中)の「スポーツデータサイエンスゼミ」が探究学習に取り組んでいる。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている同校のゼミ活動の一環。ゼミ生たちはGNSSの利便性を学びながら、データの活用法について理解を深めている。

GNSSは、アメリカの開発した衛星測位システムであるGPSなどの各国が打ち上げた人工衛星で、自分の位置を調べられるシステム。

同校は2007年にSSHの指定を受け、多様なゼミ活動を展開。同ゼミは本年度に新設され、1年生5人が所属。GNSSの研究開発に携わる慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の神武直彦教授の指導を受け、「GNSSを使い(短距離走の)タイムを早くするにはどうすればいいか」を研究している。

ゼミ活動は4月に始まり、7月までに神武教授が開発しているGNSS受信機を活用した実験を実施した。実験では、5人が背中に受信機を固定する装着具を着けて50メートルを走行し、序盤・中盤・終盤での加速度を測定。分析結果を基に、タイムを縮めるための工夫を考案した。スタートダッシュを意識するなどして再測定したところ、5人中4人がタイムを0.2秒早くする目標を達成したという。

このほか、同ゼミでは15日、神武教授によるオンライン講演会も実施。神武教授はGNSSを活用し、大規模農場やスポーツ選手の課題解決に役立てた事例を紹介。「データを使える能力を持てば、皆さんの世界は広がる」と強調した。

5人は今後、秋や来春に実施する研究発表に向けた活動に取り組む。ゼミ生の野崎文太さん(15)は「タイマーよりも正確なデータを使うことで自分でも良い記録を出せた。(他の人にも)使いやすさを伝えたい」と力を込めた。

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