茨城・常陸太田のタクシー会社 弱者支援へ移動スーパー 社員が提案 食料品や雑貨販売

移動スーパーの商品を見て選んで購入する利用者=常陸太田市亀作町
移動スーパーの商品を見て選んで購入する利用者=常陸太田市亀作町
茨城県常陸太田市塙町のタクシー・貨物輸送会社「常陸ドライブ」(梶山昭彦社長)が、食料品や日用品を軽トラックに載せて巡回販売する「移動スーパー」を始めた。社員の提案を受け、高齢者など買い物弱者の支援を目的に実施に移した。利用者からは庭先などで商品を見ながら買い物ができると好評だ。

2月に事務系社員が「車の運転をしない人やネットスーパーへの対応が難しい人たちが、品物を見ながら買い物ができたら」と提案。保冷設備を備えた軽トラックを購入し、社員の知り合いの農家や個人商店、問屋などと交渉して品ぞろえに取り組んだ。運行開始のチラシをポスティングしたり、タクシー内に置いてPRしながら利用希望者や販売場所の協力者を募った。

搭載している品物は9割が食べ物。野菜や総菜、果物、魚介類、冷凍品、牛乳、弁当、パン、菓子類に加え、トイレットペーパーや洗剤類など日用雑貨を含め幅広くそろえる。購入品のリクエストにも応えている。

販売ルートは月曜から木曜までは、曜日ごとに里美、太田、金砂郷、水府地区を回る。金曜日は常陸大宮地区と個人宅を訪問。事務職員やタクシードライバーなど4人で担当している。

移動スーパー「やまぶきや」の到着はオルゴールとアナウンスで知らせる。20日の亀作町の駐車場では近所の人たちが順番に並び、スタッフと会話を楽しみながら品物を選んで買い求めていた。

古川寿子さん(91)は「普段は息子に頼んでいるが、自分で選んで買えるのは楽しい」と頼りにする。駐車場を提供している三瓶正子さん(62)は「周囲に店がない地域なので、来てもらえるのはありがたいこと」と話す。

梶山社長は「地元に貢献できる企画案だったので、実行に移してみた。気軽に利用してもらえれば」と話している。問い合わせは常陸ドライブ(電)0294(72)5518

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