茨城・常陸太田の小1女子 「髪の毛寄付したい」 7年伸ばし初カット 医療用ウイッグへ

ヘアドネーションに協力するために生まれて初めて髪をカットする三村実夢さん(左)。右は藤田謙二店長=常陸太田市西三町
ヘアドネーションに協力するために生まれて初めて髪をカットする三村実夢さん(左)。右は藤田謙二店長=常陸太田市西三町
茨城県常陸太田市内の小学1年生、三村実夢さん(7)がヘアドネーションに協力したいと、生まれた時から伸ばし続けてきた髪の毛を初めてカットした。寄付された髪は、治療や病気などで髪の毛を失った人のための医療用ウイッグ(かつら)に使用され、脱毛した患者の社会復帰を支援しようという取り組み。長さ40センチほどをカットした実夢さんは「また伸ばして寄付したい」と話した。

実夢さんは生まれてすぐにNICU(新生児集中治療管理室)に入り、治療を受けた。医療関係のテレビ番組などでNICUや病床で頭髪を失った子どもたちの様子に関心を持ち、母親の美由紀さんから話を聞いて髪を伸ばして寄付することを伝えたという。

美由紀さんがこれまで何度も「切らないの」と聞いても「あげたいから切らない」と伸ばし続けてきた。毎日の洗髪に乾かす時間、夏場の汗や冬場の静電気で絡んだりするのを丁寧にほどいてとかすのは大変だったと明かす。

小学校に入学し、7月の誕生日を記念してカットを決心。夏休みに入った23日に、同市西三町のヘアドネーションに賛同する理容と美容のトータルサロン「プルミエール・フジタ」(藤田謙二店長)に来店。実夢さんの髪はお尻の下まで伸びていて、藤田店長とカットする長さを相談。肩が隠れる長さを残してもらうことにした。

カットは髪をブロックに分けて、ハサミを入れる1センチほど下に輪ゴムでしっかり留めて束ごとにカットしていった。実夢さんは終始、緊張気味。カットが終わってシャンプーをしてもらう時になって、やっと笑顔を見せた。

実夢さんは「さっぱりした。空手の稽古の時などは大変だった」と話した。美由紀さんは「おとなしくて真面目な子。今の優しい気持ちを持ったまま育ってくれれば」と目を細めた。

藤田店長は「小学生が頭髪を失った子どもたちのために自ら寄付をしたいという気持ちに感銘した。人の手助けをしたいという気持ちを、いつまでも持っていてほしい」と感謝した。

実夢さんの髪は藤田店長が所属するライオンズクラブを通して、ヘアドネーション活動機関「つな髪」に送られるという。

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