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茨城県知事選 現職・大井川氏と新人・田中氏の一騎打ちに コロナ対策など争点

第一声を発する大井川和彦氏と街頭で演説する田中重博氏(左から)=水戸市内、菊地克仁撮影
第一声を発する大井川和彦氏と街頭で演説する田中重博氏(左から)=水戸市内、菊地克仁撮影
任期満了に伴う茨城県知事選が19日、告示された。ともに無所属で、2期目を目指す現職の大井川和彦氏(57)=自民、公明、国民民主推薦=と、新人で元茨城大副学長の田中重博氏(74)=共産推薦=の2氏が立候補を届け出て、現新一騎打ちとなった。新型コロナウイルス感染拡大下で、両陣営が街頭演説を中止、縮小する方針を示す“異例の選挙戦”となる。大井川県政の評価やコロナ対策などを争点に、9月5日の投開票日に向けた17日間の戦いがスタートした。

大井川氏は水戸市宮町の水戸東照宮で、選対本部の役員ら約40人と必勝祈願を行った。感染拡大防止の観点から出陣式や街頭での第一声は行わなかった。

感染対策を取り実施した決意表明では報道陣らを前に、コロナ対策や企業誘致、医療体制整備などの実績を示し、「コロナ禍でも県の行政を前に進める必要がある。人口減少などで地方が置かれる環境は大きく変化する。さらに発展する茨城県にしたい」と訴えた。

選対本部長の山口伸樹笠間市長と山形学後援会長、海野透自民党県連会長代行もあいさつした。

期間中は街頭演説や集会は実施せず、大井川氏が街宣車で地域を回るほか、インターネットの動画配信を使って政策など訴える。この日は水戸市や大洗町、茨城町を街宣車で回った。山口選対本部長は「コロナ禍で非常に難しい選挙戦だが県民にしっかり公約を浸透させたい」と述べた。

田中氏は水戸市白梅の選挙事務所前で出陣式を行った。コロナ対策のため参加人数を抑え、20人ほど集まった支持者らを前に「医療福祉や子育て、雇用、教育など(県政の)抜本的な改善が必要」と決意を述べ、選挙カーに乗り込んだ。

出陣式には田中氏を擁立した市民団体「いのち輝くいばらきの会」の役員や推薦する共産党の関係者らが駆け付けた。選対本部長の田村武夫茨城大名誉教授は、田中氏を「地方政治、地域経済の専門家」とし、「県政が抱える問題をどう解決するか、県民に率直に訴えてくれる」と評した。

この後、田中氏はJR水戸駅南口さくら東公園で第一声。迅速なワクチン接種など新型コロナ対策強化のほか、「待ったなしの争点」として東海第2原発の再稼働に触れ「原発は県民の命や暮らしを脅かす。再稼働にNOと言える知事を誕生させられるかが問われている」と強調した。

【知事選立候補者(届け出順)】
■大井川和彦(おおいがわかずひこ) 57 知事 無現
【略歴】当選1回。元ドワンゴ取締役、マイクロソフト執行役、経済産業省商務流通政策グループ政策調整官補佐。東大卒。水戸市五軒町
【公約】(1)新型コロナウイルス対策の強化(2)力強い産業の創出(3)県民の命を守る医療、福祉の充実(4)次世代を担う「人財」育成(5)観光創生と魅力度向上
http://k-oigawa.jp/

■田中重博(たなかしげひろ) 74 元茨城大副学長 無新
【略歴】茨城大名誉教授、県自治体問題研究所理事長、県労働者学習協議会長。元茨城大副学長、京都大大学院経済学研究科博士課程修了。水戸市堀町
【公約】(1)暮らし応援と地域経済振興による所得、雇用増大(2)医療、福祉、教育を充実した元気な地域づくり(3)東海第2原発再稼働ストップ(4)大型開発の中止
https://www.shigehirotanaka.net/

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