筑波大教授と大学院生 発話障害「吃音」、相談を 動画サイト開設 週1本、分かりやすく解説

動画投稿サイトに「つくばことばクリニック」を開設した筑波大の宮本昌子教授(右)と大学院生の西野ひとみさん=同大学
動画投稿サイトに「つくばことばクリニック」を開設した筑波大の宮本昌子教授(右)と大学院生の西野ひとみさん=同大学
筑波大学の宮本昌子教授と同大大学院1年生の西野ひとみさんが、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)に「つくばことばクリニック」を開設し、音声・言語障害学について分かりやすく説明する取り組みを始めた。8月9日から週1本のペースで動画配信しており、宮本教授は「言葉の問題を抱えている方や家族が動画を視聴し、メールで問い合わせができるのが特徴。まずは悩まず、勇気を持って相談してほしい」と呼び掛けている。

宮本教授は、日本でも数少ない早口言語症の研究者で、発話障害の一つである「吃音(きつおん)」に関する論文も多数執筆している。西野さんは県のインターネット動画サイト「いばキラTV」のアナウンサーとして活躍したほか、日立市内のコミュニティーFM放送「FMひたち」のパーソナリティーとして人気を博している。今回、西野さんが宮本教授から指導を受けることになった縁で、動画配信が実現した。

1回当たり約10分の動画は、毎回テーマを設定し、家族など慣れている人とは話せるが外では話せなくなる「場面緘黙(かんもく)」や、最初の言葉に詰まる「吃音」を取り上げている。学術的な難しい話だけではなく、動画の随所にお互いの趣味やお茶の話など“女子トーク”を盛り込む工夫もされており、「分かりやすく、飽きない動画を目指している」という。

宮本教授には、動画を見た20代から40代の吃音に悩む男女をはじめ、子どもの吃音を心配する子育て中の母親からの問い合わせが多く寄せられている。同教授は「自然治癒率は70%から80%で、幼児に吃音が発生してから7カ月から1年ぐらいで自然治癒してしまうケースが多い」と説明する。

それでも吃音が残ってしまった場合は「言語聴覚士がいる病院やクリニックに相談してほしい」とアドバイスする。動画の司会進行役を務める西野さんは「小さなお子さんの吃音が心配なお母さんお父さんと、お子さんが夏休み中に一緒に見てほしい」と話している。

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