「好みは人それぞれ。お客さんの幅広い要望に応えられるよう、バラエティーに富んだ品ぞろえを心掛けている」。店主の漆原正樹さん(49)は、パンがずらりと並んだカウンターを前に、こう話す。種類は全部で40〜50にも上るという。

製菓専門学校に在学中、フランスへ留学し、洋菓子作りを学んだ。帰国後、知人のパン屋を手伝ううちに、菓子パンから惣菜パンまで、種類豊富に作れるパンに魅力を感じ、2000年に開店した。表面にアイシングを施したり、フルーツやクリームで彩りよく仕上げるなど、華やかで甘いパンには、パティシエとしての経験が詰まっている。

店構えにもフランスのパン屋の雰囲気を取り入れ、客がカウンター越しに注文する対面方式。たくさんある中でのお薦めは、巻き貝のような形のパン2個を横につなげた「コルネ」(240円)。それぞれのパンには、コーンフレークが交ざったチョコとキャラメルのクリームが入っており、サクサクとした食感が楽しめ、幅広い世代に人気があるという。曜日や季節限定のパンを用意して、常連の客を飽きさせない工夫も凝らす。9月以降は栗やサツマイモ、カボチャなど、ほっこり秋らしいパンが登場する予定だ。

茨城県つくば市桜2の14の5
定休は月曜、第2火曜、月1回不定休
火-金曜は午前8時半〜午後6時、土日祝日は午前9時半〜午後5時。売り切れ次第終了
(電)029(857)7538