茨城県知事選 ラストサンデー、新型コロナ対策熱弁 大井川氏・医療崩壊起こさぬ 田中氏・抜本的見直し必要

「ウェブ演説会」で有権者への訴えを生配信する大井川和彦氏(左)、有権者とあいさつを交わす田中重博氏=29日午後、つくば市内、吉田雅宏撮影
「ウェブ演説会」で有権者への訴えを生配信する大井川和彦氏(左)、有権者とあいさつを交わす田中重博氏=29日午後、つくば市内、吉田雅宏撮影
投開票を9月5日に控えた茨城県知事選は29日、選挙期間中最後の日曜日を迎えた。2回目の当選を目指す現職の大井川和彦氏(57)、新人で元茨城大副学長の田中重博氏(74)の両氏は、ともに大票田のつくば市内を中心に回り、有権者に熱く支持を訴えた。新型コロナウイルス禍の中、現新一騎打ちの戦いは残り1週間に突入した。

■大井川氏陣営
大井川氏は29日夜、つくば市内の飲食店の一角を使い、街頭演説の代替策となる初めての企画「ウェブ演説会」を実施した。病床確保など新型コロナ対策の強化や人口減少などを想定した「挑戦する県政運営」への思いを熱く語り、インターネットで生配信。約500人が視聴した。

陣営は、感染拡大防止の観点で街頭演説をしない方針で、政策発信や支持の訴えが難しい状況。そこで少しでも有権者に思いを伝えようと、動画投稿サイト「ユーチューブ」と会員制交流サイト「フェイスブック」を活用した。

コロナ対策では、病床確保やワクチン接種の迅速化を掲げ、「医療崩壊を絶対に起こさない」と強調。1人当たり県民所得の向上や企業誘致の実績を示し、「行政で大事なのは弱い立場の人を守ること。そのためにも県が自分で生き抜く力を付ける」とカメラの向こう側に力強く訴えた。

日中は同市内の郊外を街宣車で遊説。北条の商店街では歩きながら有権者に声を掛けて回った。

■田中氏陣営
田中氏は29日、石岡市を皮切りに、かすみがうら市や土浦市、つくば市など県南地域を中心に巡り、商業施設や駅前での街頭演説で県政の転換を強調した。

土浦市の食品スーパー前で遊説車を降りた田中氏は、感染拡大が続く新型コロナウイルス対策など県政の課題を指摘。ワクチン接種やPCR検査の態勢について「抜本的な見直しが必要」と、医療や福祉政策の強化を主張した。

夕方にはつくばエクスプレス(TX)つくば駅前で、約1時間に及ぶ街頭演説会を実施。共産党の小池晃書記局長が応援に駆け付け、「命を守る政治が求められている。『田中知事』を実現し、茨城から自民党政治にNOを突き付けよう」と支持を訴えた。

このほか、演説会では田中氏を擁立した「いのち輝くいばらきの会」など8団体が田中氏を激励。駅前には支援者や買い物客ら約280人が集まり、街宣車からは「隣の方と間隔を空けてお聞きください」などと感染対策の徹底が呼び掛けられた。

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