茨城・日立市 外国人向け情報発信強化 易しい日本語表記徹底

多言語に翻訳して読めるネットのサービスに掲載されている日立市報=市役所
多言語に翻訳して読めるネットのサービスに掲載されている日立市報=市役所
まちの魅力や生活情報の発信に力を入れる茨城県日立市は、外国人向けの情報発信を強化している。10カ国語で読めるスマートフォン向けアプリを活用した市報などの配信を始めたほか、市ホームページ(HP)にかみ砕いた言葉を平仮名で表記するコーナーも設置。さまざまな方法を組み合わせ、市内在住の外国人が必要な情報を得られる取り組みを進めている。

■翻訳サイト
市は、冊子で発行されている市報などを外国語で読める多言語翻訳サービスサイト「カタログポケット」に配信している。スマホではカタログポケットのアプリをダウンロードする必要があり、パソコンでは同サイトで閲覧できる。

市報のほか、市内の観光情報などの「るるぶ特別編集日立市」「ひたち物語」「ヒタチ通信」が掲載されており、英語や韓国語、中国語、タイ語、インドネシア語、スペイン語などに対応している。

市シティプロモーション推進課は「簡単にスマホで見ることができ、きちんと分かるように外国語に翻訳される。外国人に情報を届けたい」と導入の意図を強調する。

県内で同アプリに市報などの素材を掲載する市町村は同市が8カ所目だ。

■HPにコーナー
市HPには本年度に入って「がいこくじんのみなさんへ」のコーナーが新たに設けられた。

従来も英語、中国語、韓国語に対応しているが、市は「全ての言語に翻訳することはできず、易しい日本語で表記すればある程度は分かってもらえる」(市文化・国際課)ことから、コーナー開設に踏み切った。

例えば「無料」は「おかねはいらない」、「新型コロナの感染者が増加している」は「ころなのびょうきにかかるひとがふえている」といった平易な言い回しに変換し、新型コロナウイルス関連や災害への注意喚起など、住民として重要な情報を平仮名化して掲載している。

■「LINE」も試行
市内在住外国人に対して、いかに情報を流すかは同市にとっても課題の一つだ。

同課が事務局を務める市国際交流協議会の企画部会のメンバー10人は昨年末から、非公式に個人の無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、知り合いなどを通して「口コミ」による情報伝達を試行している。

同部会には外国人3人も含まれ、同課は「日本語学校やボランティアによる日本語教室、企業のほか、同じ出身国など何らかの形で市民や外国人同士で交流している。つながりの中で情報を伝える仕組みを考えたい」としている。

市内には1581人(1日現在)の外国人が在留。中国が397人で最も多く、次いでベトナム264人、フィリピン259人などアジア圏が大半を占める。

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