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水戸市の福祉避難所 医療と介護、一体支援へ コロナ禍踏まえ

臨時福祉避難所での避難者の受け入れ手順を実演して意見を募った訓練=水戸市役所
臨時福祉避難所での避難者の受け入れ手順を実演して意見を募った訓練=水戸市役所
水戸市は7日、同市中央の市役所で、高齢者や障害者など特別な配慮を必要とする避難者を受け入れる臨時福祉避難所の開設・運営訓練を行った。市職員や市医師会、茨城県看護協会、市社会福祉協議会など関係機関の計約30人が参加し、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた対応を確認。医療と介護の一体的な避難支援を確立し、実効性を高めようと、参加者らが意見を出し合った。

市防災・危機管理課によると、2019年の台風19号では、特別養護老人ホームなど福祉避難所で100人程度を受け入れた。現在はコロナ禍を受け、入所者らの感染を防ぐため民間の老人ホームは使用せず、避難行動要支援者など市民センターで受け入れることとしている。

一般の避難所で避難生活が難しい人に対し、一体的に支援できる環境を整えようと、今回の訓練を実施した。

この日は感染症対策のため、計画の半分の参加者数に絞り、一部内容を省略し実施した。同課の職員が市の指定避難所や、避難者の体調に応じた場所の振り分けなど説明。避難行動要支援者を、臨時の福祉避難所を開設して受け入れる設定で、実演を交えながら手順を確認した。参加者からは「避難所のゾーン分けは」「要支援者の情報を最新にしていけば、負担や混乱を軽減できるのでは」などと意見や質問が挙がった。

訓練に参加した特別養護老人ホーム「ケアステーション藤が原」(同市藤井町)の笹島修施設長(45)は「コロナ禍で今までの福祉避難所の役割以上に、意識すべきことが増えた。介護福祉職として、要介護者の方の生活を守らなくては。自分の役割として認識していく」と話した。

また、県看護協会の樫谷厚子さん(65)は「協会として、災害時は避難所の健康管理が中心になると思う。避難者が無事に過ごせるよう手伝うことが役割だ」と気を引き締めた。

同課の小林良導課長は「訓練で指摘いただいた部分も踏まえ、新たなルール化を図り、実効性のある受け入れ体制の構築に努めたい」とした。

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