茨城・常総水害6年 2年ぶり銀幕に歓喜 映画館跡地で野外上映

2年ぶりに開催された一夜限りの野外上映会「懐かシネマ」=常総市水海道宝町
2年ぶりに開催された一夜限りの野外上映会「懐かシネマ」=常総市水海道宝町
2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川が決壊した茨城・常総水害から6年。被害を受けた街に元気を取り戻そうと、かつて水海道市(現・常総市)にあった映画館「宝来館」跡地で11日、一夜限りの野外上映会「懐かシネマ」が開かれた。待ちわびた観客からは「懐かしい」「待ってました」と声が上がり、スクリーンに見入った。

午後6時前、会場となった同市水海道宝町の宝来館跡地駐車場に並べられたパイプいす150席は、満席となった。新型コロナウイルス感染対策のため、例年より50席少なくした。昨年は中止となったため、2年ぶりの開催。

上映作品は石原裕次郎さん、浅丘ルリ子さん出演の「銀座の恋の物語」(1962年公開)。

友人と訪れたつくば市、中島ユキ子さん(81)は午後3時に来たといい、「裕次郎ファンなので楽しみにしていた。(屋外の上映は)開放感があっていい」と笑顔で話した。

懐かシネマ実行委員会の東郷治久さん(73)は「思い出の場所で再び皆さんと映画を観ることができてうれしい」とあいさつした。同市出身の女優、羽田美智子さんもメッセージを寄せた。

宝来館は46年に芝居小屋を改装して、開業した。映画が唯一の娯楽だった時代、73年の閉館を迎えるまで、多くの家族連れや恋人たちでにぎわった水海道のシンボル的存在だった。

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