茨城・日立 かみね動物園 猛獣舎、22年夏に刷新へ

来夏オープンに向け整備が進む日立市かみね動物園の新しい猛獣舎の完成イメージ
来夏オープンに向け整備が進む日立市かみね動物園の新しい猛獣舎の完成イメージ
コンクリートに囲まれた現在の猛獣舎=日立市宮田町
コンクリートに囲まれた現在の猛獣舎=日立市宮田町
茨城県日立市の市かみね動物園の猛獣舎が来夏、自然の生育環境に近い形で生まれ変わる。現在の猛獣舎は完成から半世紀以上が経過して老朽化。屋外スペースは狭く、観察場所も一方向にほぼ限定されている。改築により、来園者が多角的に見ることができるようにするのに加え、飼育環境の改善を図るのが狙いだ。改築に合わせ、現在飼育しているライオンとトラに加え、別の猛獣を新たに導入する予定だ。

現在の猛獣舎は1969年5月に完成した。サイ・カバ舎近くの斜面にあるため、屋外スペースはコンクリート敷きで狭い。新たな猛獣舎は旧ニホンザル舎(サル山)があった場所に整備する。

猛獣が昼間過ごす屋外スペースは、計878平方メートルと現在の4・3倍に広がる。土の地面に樹木を配置するなど野生の雰囲気を出し、「生育環境の再現性を高める」(同園)。猛獣の種類ごとに3区画に分かれ、トラは密林、ライオンはサバンナをイメージして整備する。洞窟から見るようなコーナーも設置するほか、下から見上げる形でも観察できるようにする。これまでなかった悪天候時の屋内展示スペースを寝室とは別に設ける。全体の敷地面積は約2千平方メートル。

建て替えは2019年度からの3カ年事業で、総事業費は約10億5300万円。昨年11月に造成工事などが始まり、本体工事に着手。来年夏のオープンを目指す。

猛獣舎がある同園の北側エリアは、開園から10年後の1967年に拡張した。当時整備した獣舎が多く、老朽化が激しいことから、市はニホンザル舎、レッサーパンダ舎を建て替えたのに続き、「人気が高い」(同園)猛獣舎の再整備が必要と判断した。

現在、トラは雌1頭、ライオンは雌3頭と雄1頭がいる。同園は建て替えに合わせ、新たな猛獣の飼育に挑む予定で、南北アメリカ大陸に生息するジャガーなどを視野に検討を進めている。

市かみね公園管理事務所は「猛獣舎の展示の仕方がガラッと変わるので、楽しみにしてほしい」としている。

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